最近、Wi-Fiの速度が遅くなった、スマホやパソコンの接続が不安定……そんな悩みはありませんか?
古いWi-Fiルーターを使い続けると、通信速度や安定性が十分に発揮されず、ストレスを感じる原因になります。
結論から言うと、今すぐ高速通信を体感したいならWi-Fi 6E。将来の最新端末に備えたいならWi-Fi 7が最適です。
この記事では、最新規格をふまえ、これからWi-Fiルーターを購入する方や古いルーターを交換する方に向けて、失敗しない選び方を解説します。
Wi-Fi規格を確認しよう

Wi-Fiルーターの性能は「規格」によって大きく変わります。最新規格を選ぶと、速度や安定性、接続できる機器の数が向上します。
- Wi-Fi 5 (IEEE 802.11ac)
最大速度:約867Mbps
一般家庭向け。古いルーターからの買い替えなら最低限これでも問題なし。 - Wi-Fi 6 (IEEE 802.11ax)
最大速度:約9.6Gbps
同時接続性能や安定性がアップ。スマホ・パソコン・タブレットを複数台同時に使う家庭におすすめ。 - Wi-Fi 6E
Wi-Fi 6に6GHz帯を追加。電波干渉が少なく高速通信が可能。 - Wi-Fi 7 (IEEE 802.11be)
最大速度:約46Gbps
低遅延・多数同時接続に強く、4K/8K動画やオンラインゲームにも最適。対応端末はまだ少なめですが、将来性重視なら選択肢に。
💡ポイント:今すぐ高速通信を体感したいならWi-Fi 6E。将来の最新端末に備えたいならWi-Fi 7が最適です。
住環境に合わせたルーター選び方
ルーターの性能だけでなく、住環境に合ったタイプを選ぶことが重要です。
- 一戸建て・二階建て住宅
→ メッシュWi-Fiがおすすめ。家全体をカバーし、死角なく安定した通信が可能。
例:TP-Link Deco X50(3台セットで家全体をカバー) - マンション・小規模住宅
→ デュアルバンドルーターで十分。コンパクトながら高性能で、ゲームや動画視聴も快適。
例:ASUS RT-AX3000 V2
💡ポイント:広い家ならメッシュWi-Fi、部屋数が少なめならデュアルバンドルーターでコストを抑えるのが賢い選び方。
利用目的に応じて機能を選ぶ
Wi-Fiルーターを選ぶときは、自宅での使い方に合わせた機能もチェックしましょう。
- オンラインゲームや高画質動画
→ 低遅延・高速通信が必須。Wi-Fi 7対応がおすすめ。 - IoT機器を多数接続
→ 同時接続性能が高いWi-Fi 6EやWi-Fi 7が便利。 - セキュリティ重視
→ WPA3対応や最新のセキュリティ機能搭載モデルを選ぶと安心。
💡ポイント:ルーターは速度だけでなく、接続台数やセキュリティ機能も重視しましょう。
価格と将来性のバランスを考える
最新規格ルーターはやや高価ですが、今後の端末増加や通信環境の変化を考えると、投資価値があります。
- 今すぐ性能重視 → Wi-Fi 6E
- 将来の最新端末に備える → Wi-Fi 7
💡ポイント:古いルーターを使い続けるより、少し先行投資して最新規格に買い替えるほうが快適です。
Wi-Fiルーターの国際的な標準規格
Wi-Fiルーターを買おうと調べていると、「Wi-Fi 6」や「802.11ax」などの記号が表示されています。
これはいったいなんでしょうか?
実は「802.11ax」などの記号は国際的なWi-Fiの通信規格のことです。
米国電子学会(IEEE)が定めたWi-Fiの標準規格で正式には「IEEE802.11」(アイ・トリプルイー802.11)と呼びます。
一般的に家庭で使えるWi-Fiルーターには「11ax」「11ad 」「11ac」「11n 」「 11a」「 11g 」「11b 」などの記号がついています。
複数表示されていることもあります。
Wi-Fiルーターの通信規格の見方
通信規格には通信速度と電波の周波数によって記号が決められています。
通信速度の早い順に並べると次のようになります。
| 規格 | 通信周波数 | 最大通信速度 |
| IEEE 802.11be(最新) | 2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯 | 46Gbps |
| IEEE802.11ax | 2.4GHz・5GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11ad | 60GHz | 6.8Gbps |
| IEEE802.11ac | 5GHz | 6.9Gbps |
| IEEE802.11n | 2.4GHz・5GHz | 600Mbps |
| IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
| IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
| IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
通信速度の速い順番、つまり新しい通信規格の順番です。
新しくなるほど通信速度が改善されて早く快適になっています。
現在の最新規格は「IEEE 802.11be」で最大通信読度が「46Gbps」超高速になっています。
総務省公式サイト:IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)の導入について
一般的に光回線をより快適に使う場合、おすすめの規格は「IEEE802.11n」より上位の規格です。
Wi-Fiルーターで使われる電波の周波数帯は「2.4GHz」、「5GHz」、「60GHz」の3種類。
なかでもIEEE802.11axとIEEE802.11nの規格は、2.4GHzと5GHzの両方が使えるように対応しています。
これらの3つの周波数にはある特徴があるのでそれを説明します。
最新世代のWi-Fiルーターとは?
WiFiルーターの商品説明で「Wi-Fi 7」や「Wi-Fi 6」などの名称が使われることがあります。これは呼称(呼び方)で次のような意味です。
| 呼称 | 世代 | 対象の規格 |
| Wi-Fi 7 | 第7世代 | IEEE 802.11be |
| Wi-Fi 6 | 第6世代 | IEEE802.11ax |
| Wi-Fi 5 | 第5世代 | IEEE802.11ac |
| Wi-Fi 4 | 第4世代 | IEEE802.11n |
| ー | 第3世代 | IEEE 802.11g |
| ー | 第2世代 | IEEE 802.11a/11b |
| ー | 第1世代 | IEEE 802.11 |
「Wi-Fi 7」の呼称は規格「IEEE 802.11be」が第7世代ということで名付けられています。
ちなみに「IEEE802.11ax」はは第6世代だから「Wi-Fi 6」、「IEEE802.11ac」は第5世代だから「Wi-Fi 5」です。
呼称は第4世代の時から命名されたようです。
Wi-Fiルーターの周波数の特徴
Wi-Fiルーターで使われる電波の周波数帯は「2.4GHz」、「5GHz」、「60GHz」があることを説明しました。そこで、3つの周波数の特徴をかんたんに説明します。
| 周波数帯 | メリット | デメリット |
| 2.4GHz | 家の壁や天井などの障害物に強い。離れた部屋でも届きやすい | 利用機器が多く電波干渉で接続不安定・速度低下のリスクあり |
| 5GHz | 専用なので電波干渉に強い。接続安定・通信速度向上が期待 | 家の壁や天井など障害物に弱い。2.4GHzより通信距離が短い |
| 60GHz | 利用が少ないため電波干渉されにくい。 | 5GHz帯より障害物に弱い。通信距離10m程度と短い。 |
最新の第7世代「WiFi 7」選び方
ここまでの説明を元にどんな規格のWi-Fiルーターを選んだらいいのか説明します。
おすすめは周波数帯「2.4GHz」「5GHz」が両方使えるタイプ
おすすめは一般的に使いやすく人気のあるWi-Fiルーターは、周波数帯「2.4GHz」「5GHz」が同時に使えるタイプです。
2.4GHzは障害に強く遠くまで届くメリットがある反面電波干渉を受けやすい。
しかし「5GHz」は電波干渉に強い反面、障害に弱く遠くまで届かない。
2つの電波が使えると最大のメリットになるように自動で周波数を切り替えてくれます。
そのため途切れたりせず安定した状況でWi-Fiルーターが使えるのが理由です。
「WiFi 7」は、前世代のパソコンやスマホでも使える?
最新の第7世代「WiFi 7」を選んで購入したとします。
もしあなたが現在使っているパソコンやスマホのWiFiが新規格に対応しているかどうかが問題です。
いくら最新のWiFiルーターを選んでも、使うパソコンやスマホが古くて対応していないと十分に機能しないことがあります。
つまり、提供している速度が期待できないことです。
そこで使う情報機器がどんなWiFiの規格で通信しているのか、マニュアルや説明書に書いてあるWiFiの規格を調べてみてください。
では、最新の第7世代「WiFi 7」、第6世代「WiFi 6」のWiFiルーターでは、全世代のパソコンやスマホが使えないのでしょうか?
最新の「IEEE 802.11be」(Wi-Fi 7)は、古いパソコンで直接は使えません。
ただし、Wi-Fi 7ルーターに接続する場合、古いパソコンはWi-Fi 7ルーターが対応している2.4GHzや5GHzの周波数帯に接続できるため、通信自体は可能です。
ただし、最新の高速通信は利用できません。
つまり、前世代のパソコンやスマホでも使えるということです。
最新の規格「WiFi 7」なら、先々新しいパソコンやスマホに交換したときでもスムーズに移行できますね。
例えばこのタイプにアイ・オー・データの「WN-7T94XR」があります。
光回線の工事なしでWi-Fiルーターを使う方法
光回線を契約し工事なしでインターネットとWi-Fiが使える便利な方法があります。
コンセントに挿すだけで5Gの高速通信でWi-Fiルーターが使える商品もあります。
同時接続台数が65台という機種もあり便利なWi-Fiルーターではないでしょうか。
簡単に使いたい方には便利なルーターです。
まとめ|自宅に最適なWi-Fiルーターを選ぼう
| 目的・条件 | 推奨規格 | コメント |
|---|---|---|
| 一般家庭向け | Wi-Fi 6E | コストパフォーマンスに優れる |
| 高速通信・低遅延 | Wi-Fi 7 | ゲームや動画視聴に最適 |
| 多数の機器接続 | Wi-Fi 6E/7 | IoT機器や同時接続に強い |
| 将来性重視 | Wi-Fi 7 | 対応端末の増加に備えられる |
古いルーターを交換するタイミングや、新規購入の際には、規格・住環境・利用目的・将来性を総合的に考えて選ぶのがポイントです。
快適なネット環境で、スマホもパソコンもストレスフリーに使いましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 古いWi-Fiルーターはいつ交換すべきですか?
A1. 通信速度が遅くなった、接続が不安定、または最新端末が対応していない場合は交換のタイミングです。
Q2. Wi-Fi 6とWi-Fi 7の違いは何ですか?
A2. Wi-Fi 7はWi-Fi 6よりも最大速度が速く、低遅延・多数同時接続に強い規格です。ゲームや動画視聴、IoT機器接続に向いています。
Q3. 一戸建て住宅にはどのタイプのルーターがおすすめですか?
A3. 一戸建てや二階建ての場合は、メッシュWi-Fiルーターがおすすめです。家全体を安定してカバーできます。
Q4. Wi-Fiルーターの選び方で重視すべきポイントは?
A4. 規格(速度)、住環境(範囲)、利用目的(接続台数・用途)、将来性(対応端末)を総合的に判断することが重要です。
Q5. Wi-Fi 7対応ルーターはすぐに必要ですか?
A5. 現時点で対応端末が少ないため、今すぐ必要ではありません。将来的な性能や最新端末への対応を重視する場合に選択すると良いでしょう。

