ブログを始めたころ投稿した記事は有用でない(役に立たない)ものも多いはず。
役に立たない記事は削除してもSEOに影響しないのでしょうか?
つまりSEOに悪い影響が出るのかどうかという不安。
そこで今回は読者にとって役に立たない「有用でない記事(コンテンツ)の削除」についてGoogleの提案を紹介します。
有用でないブログ記事の削除とGoogleの提案
有用でない記事(コンテンツ)はブログから削除した方がいいのでしょうか?
この疑問についてGoogleでは次のように説明しています。
有用でないコンテンツ自体だけでなく、そうしたコンテンツを比較的多く含むと判断されたサイトにあるコンテンツも、ウェブ上の他のコンテンツを優先して表示すべきと判断されて、検索での掲載順位が下がります。そのため、有用でないコンテンツを削除することで、他のコンテンツのランキングが改善する場合があります。
引用:Google for Developers
つまり、以下のようなコンテンツ(記事)は削除することを提案しています。
- 有用でないコンテンツ
- 価値がほとんどないように見えるコンテンツ
- 価値の低いコンテンツ
これらのコンテンツは、Googleの検索結果を見ても多分アクセスのない記事のはず。
ユーザーに満足感を与える内容でなければGoogleで検索されないし、あるいはGoogleに登録(インデックス)されず検索結果に表示されません。
有用でないブログ記事とは?
改めてですが有用でないブログ記事って、どんな内容でしょうか?
それはユーザー(読者)にとっては、どうでもいい内容の記事のことです。
例えば極端な例ですが・・・
「今日はひまな一日だった!」
「あのテレビCMでおなかすいた!」
自分だけの日記や記録なら問題はないので自由に書いてもいいですよね。
しかし、ブログで収益をあげようと思うなら、これはではいただけません。
理由は、ユーザーにとって有用なコンテンツではないからです。
価値がほとんどないように見えるコンテンツや価値の低いコンテンツも含まれます。
ユーザーにとって有用なコンテンツ
では「ユーザーにとって有用なコンテンツ」とはどんな内容でしょうか?
それはユーザーが知りたいことです。
つまり「問題解決方法」「悩みを解消する方法」など、ユーザーの疑問や知りたいことに満足してもらえる内容のこと。
Google「ヘルプフル コンテンツ システム」が評価
実はGoogleには「ヘルプフル コンテンツ システム」という仕組みがあり、英語版が2022年8 月25日に新たに導入され、日本語対応は同12月に始まりました。
「ヘルプフル コンテンツ システム」(Helpful Content System)は有用でないコンテンツを自動で識別しています。
どんな仕組みなのかGoogleから引用します。
ヘルプフル コンテンツ システムは、訪問者に満足感を与えているコンテンツを高く評価し、訪問者の期待に応えていないコンテンツとの差別化を図ることを目的としています。
引用:Google for Developers
訪問者に満足感を与えるコンテンツが高い評価を受けることが分かります。
その結果、ブログの他のコンテンツ(記事)のランキングが改善する場合があると説明しています。
システムでは、サイト全体のシグナルが生成され、Google 検索(Discover 含む)で使用されるシグナルの一つとして扱われます。そして、価値がほとんどないように見えるコンテンツや価値の低いコンテンツ、ユーザーにとって特に有用でないコンテンツが自動的に識別されます。
引用:Google for Developers
有用かどうかを識別をする「分類器プロセス」には、AIが使われていて自動化されているようです。
この分類器プロセスは、機械学習モデルを使用して完全に自動化されています。
引用:Google for Developers
有用でないコンテンツを削除するときの注意点があります。
「有用でないコンテンツがあっても、検索クエリとの関連性が高く有用である場合は、ランキングが上位になる可能性がある」
とも説明しています。
つまり検索クエリはキーワードだから、有用でないとしてもキーワードの関連性が高く有用なら上位にランキングされることもあるようです。
隠れていた有用なコンテンツが上位になることも
「ヘルプフル コンテンツ システム」は、それまで検索圏外にあったコンテンツでも、ユーザーに有用であれば評価をします。
つまり、ランキングはずっと下の方に隠れていた記事が有用な内容なら上位に上がる可能性もでてきました。
事実、最近ブログのコンテンツの検索順位に変動がみられるようになったのはこの影響なのかもしれません。はっきりとしたエビデンスはありません。
有用でないコンテンツの削除方法
このように「有用でないコンテンツ」の「削除」を Google は提案しています。
理由は、有用でないコンテンツがなくなれば、サイト全体が低評価から高い評価へと改善できるからです。
コンテンツをブログから削除する方法は2つあります。
- ページを削除する
- ページを「noindex」にする
1つ目の方法は「ページを削除」することです。
その結果「404/410 の HTTP ステータスコード」を返すこと。
2つ目の方法は「ページをnoindexにする」方法です。
どちらの方法もブログから有用でないコンテンツを削除することになります。
ただし、「ページをnoindexにする」ことで削除しても、ブログ内には「有用でないコンテンツ」が残ったままです。
検索エンジンには有効ですが、ユーザーには見えたまま。
つまりユーザーがブログを訪問したときに、有用でない記事がそのまま残っていることになり、ユーザーにとっては不快な印象を受ける結果になる可能性があるでしょう。
有用でないコンテンツ削除の効果はいつ出る?
「ヘルプフル コンテンツ システム」から高い評価を受けるには、コンテンツを「ユーザー ファースト」にすることが重要です。
従来の主流だった「検索エンジン ファースト」のコンテンツでは評価されないリスクが高まります。
有用でないコンテンツを削除したら、その結果はいつ頃でるのでしょうか?
Googleでは「このシステムによって識別されるサイトでは、数か月にわたってシグナルが適用される場合がある」としています。
つまり、記事を削除してからサイトの検索順位が改善される時間は、約数カ月を要する場合があると説明しています。
少なくとも3か月位は、サイトの検索順位を観察することだと判断しています。
サイトの検索順位を日々観察するために
サイトの検索順を日々チャックするには検索順位を測定するツールが必要です。
多くのブロガーが使っている「検索順位チェックツールGRC」がおすすめです。
収益を上げるための自己投資ですね。