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GA4にアメリカ・オレゴン州「Boardman(ボードマン)」からのアクセスが急増する原因と、PRPM低下との関係

ブログ運営

2026年10月24日、いつものようにGoogleアドセンスの管理画面を開くと、PRPM(ページRPM)が普段とは明らかに違う大きさで下がっていました。

収益に直結する数字なので、「何が起きたのだろう」とすぐに原因を探し始めました。

まずGA4を確認し、該当ドメインのデータを国・都市別に見てみると、見慣れない都市名が目に留まりました。

アメリカ・オレゴン州の「Boardman(ボードマン)」です。

数字を見ると、

  • アクティブユーザーあたりの平均エンゲージメント時間:3秒
  • イベント数(すべてのイベント):530

と、普段のこのブログでは見たことのない値でした。

しかもこのブログはAmazonアソシエイトのアフィリエイト記事が中心です。「もしかして不正アクセスや、収益に影響する何かが起きているのでは」と、不安になりました。

同じように、GA4でBoardmanという都市を見つけて戸惑っている方に向けて、調べた内容と、自分のデータをどう読み解くかをまとめます。

先に結論を書いておくと、

Boardmanからの短時間・大量のアクセスは、データセンター経由のボット(自動プログラム)である可能性が高く、それ自体がサイトへの攻撃や不正アクセスを意味するわけではありません。

ただし、「PRPM低下の原因がBoardmanかどうか」は別問題で、数字を分解して確かめる必要があります。その方法も後半で紹介します。

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Boardman(ボードマン)とはどんな場所?

ボードマンは、アメリカ・オレゴン州の北東部にある小さな町です。

ここには大手クラウド事業者のデータセンターがあり、Amazon Web Services(AWS)の「us-west-2」リージョンがこの地域にあるとされています。

海外のサイト運営者コミュニティでも、「ボードマンからのトラフィックはAWSのサーバー由来だった」という報告が以前から見られます。

GA4の地域データは、アクセスしてきた端末(サーバー)のIPアドレスから推定されます。

そのため、人が住んでいる町から訪問しているのではなく、データセンターのサーバーから自動でアクセスされると「Boardman」と表示されるわけです。

同じ理屈で、ほかにも次のような「データセンター都市」がボットの定番として知られています。

都市背景
Boardman(オレゴン州)AWSのデータセンターがある
Ashburn(バージニア州)大規模なデータセンター集積地
Council Bluffs(アイオワ州)Googleのデータセンターがある

これらの都市名が出ても、慌てる必要はありません。

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なぜボードマンからアクセスが来るのか(考えられる原因)

AWSのサーバー上では、誰でもプログラムを動かせます。

そのため、ボードマンからのアクセスには、さまざまな種類の自動プログラムが含まれる可能性があります。

外部から正体を断定することはできませんが、代表的なものは次の通りです。

  • サイトを巡回するクローラー:SEOツールや調査ツール、各種サービスのチェック用プログラム
  • 死活監視・速度計測ツール:サイトが動いているか、表示は速いかを定期的に確認するもの
  • ヘッドレスブラウザ:画面を持たないブラウザを使い、JavaScriptまで実行してページを読み込むプログラム(GA4のタグも動くため、計測に載りやすい)
  • スクレイピングや情報収集目的のプログラム:記事の内容を機械的に収集するもの
  • メール配信やプレビュー生成など、リンクを先読みする仕組み

実際に、他のサイトでも「アクセスが急増した都市がボードマンで、滞在時間はほぼ0秒、直帰率100%だった」という事例が報告されています。

今回の「平均エンゲージメント時間3秒」という数字は、こうした自動アクセスの特徴とよく合致します。

なお、GA4は既知のボット(Googleの調査とIABのリストに基づくもの)を自動で除外しますが、すべてを除外できるわけではありません。

リストに載っていない新しいプログラムや、人間のブラウザに近い動きをするプログラムは、除外をすり抜けてレポートに表示されることがあります。

「不正アクセス」と「ボットの巡回」は別物

不安に感じやすい点なので、整理しておきます。

今回のようなボットの巡回本当に不正アクセス(乗っ取り等)を受けた場合
何が起きる記事ページが読み込まれ、アクセスとして記録されるサイトの管理画面への侵入、ファイル改ざん、不審なリダイレクトなど
主な痕跡GA4上のアクセス増加、滞在時間が極端に短い見覚えのない管理者ユーザー、勝手に書き換わった記事やテーマ、不審な広告・リンク
GA4だけで判断できるかボットらしさは判断しやすいGA4だけでは判断できない

GA4にボードマンからのアクセスが増えただけでは、サイトが侵入されたことにはなりません。

気になる場合は、次の点も合わせて確認すると安心です。

  • ブログ(WordPress等)の管理画面に、見覚えのないユーザーやプラグインが増えていないか
  • 記事やテーマが、覚えのない内容に書き換わっていないか
  • Search Consoleの「セキュリティと手動による対策」に警告が出ていないか
  • Googleアドセンスの管理画面に、ポリシー違反や無効なトラフィックに関する通知が来ていないか

これらに異常がなければ、「ボットの巡回がアクセスとして記録されている」と考えて問題ない可能性が高いです。

本題:PRPMの低下はボードマンのせい?

ここが一番気になるところだと思います。

結論としては、ボードマンのアクセスがPRPM低下の一因になっている可能性はありますが、それだけで原因と決めつけることはできません。

PRPMは、おおまかに次の式で表されます。

PRPM = 推定収益 ÷ ページビュー数 × 1000

つまり、PRPMは「分母(ページビュー数)」が増えるか、「分子(収益)」が減ると下がります。

ボットがページを読み込むと、ページビューだけが増え、広告のクリックは発生しないため、収益は変わらないのにPRPMだけが見かけ上下がることがあります。

海外の広告ネットワークのサポート記事でも、ボットやスパムのトラフィックは、実際の収益には影響しないものの、RPMの計算を歪めることがあると説明されています。

ただし注意点があります。

  • AdSenseのPRPMは、GA4ではなくAdSense側で数えたページビューをもとに計算されます。GA4にボットが記録されていても、AdSense側に同じように反映されているとは限りません。
  • Googleは無効なトラフィックを検出して収益から除外する仕組みを持っていますが、そのページビューがどう扱われるかを、外部から断定することはできません。
  • 今日(10月24日)のAdSenseの数値は、推定値であり、後から変動する場合があります。1日の数字だけで判断せず、数日分の推移を見ることをおすすめします。

自分のデータで切り分ける方法

PRPMを「分母」と「分子」に分けて、前日や前週と比べてみてください。

AdSenseで見る項目起きていること示唆される原因
ページビュー数が増え、収益はほぼ横ばい分母だけが増えてPRPMが低下ボットなどの無価値なアクセスが混ざっている可能性
ページビュー数は横ばい、収益(クリック数やCPC)が減少分子が減ってPRPMが低下広告単価やクリック率の変動など、ボードマンとは別の要因の可能性
どちらも減少複数の要因が重なっている検索流入の減少、広告需要の変動などを含めて確認

また、GA4側では次の点を確認してみてください。

  1. ボードマンの規模を確認する:サイト全体のイベント数やセッション数の中で、ボードマンが占める割合はどのくらいでしょうか。たとえば全体の数%程度であれば、PRPMを大きく動かすほどの影響はない可能性が高いです。今回の530イベントという数字も、サイト全体の規模と比べて見てみましょう。
  2. どのページに来ているか:探索レポートで、都市「Boardman」×ランディングページを見ると、特定の記事に集中しているか、全体に広く来ているかがわかります。
  3. 時間帯:一定の時刻に集中していれば、定期的に巡回するプログラムの可能性が高まります。
  4. ブラウザ・デバイス:古いバージョンのブラウザや、不自然な組み合わせが多ければ、ボットの可能性がさらに高まります。
  5. 除外した状態の数字を見る:Boardmanを除外して集計し直し、実際の読者のデータがどうなっているかを確認します。

筆者の場合:実際に確認した結果(2026年10月24日)

ここまでの切り分け方法を使って、私自身のブログで実際に確認した結果を共有します。

項目確認結果
確認日2026年10月24日(1日分)
GA4:ボードマンのイベント数560(全体の76.09%)※最初に確認した時点では530
GA4:平均エンゲージメント時間3秒
AdSense:普段の1日のページビュー約40〜130
AdSense:この日のページビュー296(14:50時点)
AdSense:収益普段と比べて横ばい
AdSense:PRPM普段とは違う大きな減少

数字から読み取れたことは、次の3点です。

  1. ボードマンがGA4のイベントの約4分の3を占めていた
    560が76.09%ということは、サイト全体のイベント数は約736件で、ボードマン以外は約176件です。この約176件が、実際の読者を含むそれ以外のアクセスの規模ということになります。
  2. AdSenseのページビューが、普段の範囲を大きく超えていた
    この日の296ページビューは、まだ1日の途中(14:50時点)の数字です。普段の上限(130)の約2.3倍、下限(40)の約7倍にあたります。1日が終わると、さらに増える可能性があります。
  3. 収益は横ばいだった
    ページビューが大きく増えたのに収益が変わっていないので、PRPM(収益÷ページビュー)は、式の上では必ず下がります。

つまり私のケースでは、収益が実際に減ったのではなく、ページビューという「分母」だけが膨らんだために、PRPMが見かけ上下がったと考えるのが、いちばん自然な説明でした。収益そのものが変わっていなかったことは、不安の中での大きな安心材料になりました。

ただし、次の点は断定できません。

  • GA4のイベント数とAdSenseのページビュー数は、別の指標です。数字が矛盾しないことは確かですが、「ボードマンのアクセスがそのままAdSenseのページビューに加算された」と証明できたわけではありません。
  • ボードマンの自動アクセスの正体は、外部からは特定できません。
  • 確認したのは10月24日の1日分だけなので、一時的なものか、継続するものかは、今後の推移を見る必要があります。
  • AdSenseの数値は後から調整されることがあるため、数日後に改めて確認します。

私は今後数日間、AdSenseのページビュー・収益・PRPMを毎日記録して、推移を見ていく予定です。

続報があれば、この記事に追記します。

Amazonアソシエイトへの影響は?

アフィリエイト記事が多いサイトでは、こちらも気になるところです。

ボットは通常、商品リンクをクリックして購入することはありません。

そのため、ボットのアクセスがあるだけで、アソシエイトの報酬が減ったり、不正が疑われたりすることは基本的には考えにくいです。

ただし、見かけの数字には影響します。

ボットのアクセスでセッション数が増えると、「アクセス数に対するクリック率」や「購入率(コンバージョン率)」が実態より低く見えます。

分析をするときは、ボットのアクセスを除外した数字で判断するようにしましょう。

念のため、Amazonアソシエイトの管理画面で、クリック数や注文数が普段と極端に違っていないかも合わせて確認しておくと安心です。

今すぐできる対処法

1. まずは「様子を見ながら記録する」

収益に直接の被害がなければ、慌てて対処する必要はありません。

数日間、AdSenseとGA4の数字を記録して、推移を見てみましょう。

2. GA4のレポートからボードマンを除外して見る

GA4の管理画面では、特定の都市や国のアクセスを計測自体から除外する設定はありません。

そのため、除外したいときは「探索」レポートのフィルタや、比較(セグメント)機能で、ボードマンを除いて集計する方法が現実的です。

  1. GA4の左メニューから「探索」を開く
  2. 空白の探索レポートを作成し、ディメンションに「都市」「ランディングページ」などを追加する
  3. 指標に「セッション」「エンゲージメント時間」「イベント数」などを追加する
  4. フィルタで、都市が「Boardman」に一致する場合を除外する

3. IPアドレスでの除外は、あまり現実的ではない

GA4のデータフィルタでは、IPアドレスを指定して内部トラフィックとして除外する方法があります。

ただし、AWSのIPアドレスは範囲が広く、変化もするため、個人ブログで追いかけ続けるのは現実的ではありません。

4. サーバー側での対策を検討する(必要な場合のみ)

アクセスが極端に多く、サイトの表示速度やサーバー負荷に影響するようなら、CloudflareなどのWAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)でボットを制限する方法もあります。

ただし、検索エンジンのクローラーまで誤って止めてしまわないよう、設定は慎重に行ってください。

初心者の方は、まず必要性があるかを確認してからで十分です。

やってはいけないこと

  • 自分のサイトの広告を、確認のためにクリックしない(無効なクリックとして、アカウントに影響する恐れがあります)
  • 「ボット対策」をうたう怪しいツールやサービスに、安易に登録しない
  • 原因がわからないまま、サイトの設定や記事を大きく変更しない

まとめ

  • GA4の「Boardman(オレゴン州)」は、AWSのデータセンターがある地域で、ボットなどの自動アクセスが「ボードマン」として記録されている可能性が高い
  • 平均エンゲージメント時間3秒のような極端に短い滞在は、自動アクセスの特徴と一致する
  • GA4にボードマンが増えただけでは、不正アクセスを受けたことにはならない
  • PRPMは「収益÷ページビュー」なので、ボットのアクセスでページビューが増えると、見かけ上だけ下がることがある
  • ただし、PRPM低下の原因がボードマンとは限らない。「ページビュー数」と「収益」を分けて確認するのが切り分けのポイント
  • Amazonアソシエイトの報酬そのものに直接の影響は考えにくいが、クリック率やコンバージョン率の見かけの数字は下がる
  • 筆者の場合は、ボードマンがGA4のイベントの約76%を占め、AdSenseのページビューは普段の約2〜7倍(14:50時点)に増えた一方、収益は横ばいだった。分母の増加による、見かけ上のPRPM低下と考えられる
  • 慌てず数日分の推移を見ながら、除外した数字で判断する

「trafficheap.cc/referral」や「seychelles」のように、見慣れないデータが急に出てくると不安になりますが、どれも共通して「実際の読者ではないアクセスが、データに混ざっている」という点がポイントです。

関連する記事もあわせてご覧ください。

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この記事を書いた人
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WebとAIの変化を横断しながら、構造を考え続けてきました。
実践の先にあるのは、再設計という思想。
このブログでは、思考と仕組みを静かに組み直しています。

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