ソフトバンク(Softbank)光につないだを古いタイプのWiFiが度々通信が切れる。
そこで最新の高性能な「光bbユニット2.4」に無料で交換。
今回は新しい機能を持った「光bbユニット2.4」の性能とWiFiの通信速度の改善効果を解説します。
古かったソフトバンク光の「光bbユニット2.2」とは?
ぼくは2015年からSoftbank光に加入し、NTTロゴ入り機器に市販のバッファローのWiFiを自分で設定しつないで使ってきました。
バッファローのWiFiルーター「WHR-300HP2」は9年目してついに電気が入らなくなり壊れてしまいました。
そこでヤマダ電機にWiFiの下見に行きました。
すると、ちょうどソフトバンクの方が来ていて相談にのってくれました。
ぼくは2018年に料金が高かったドコモのスマホを安いワイモバイルに乗り換えていました。
ソフトバンクの担当者が契約状況を調べてくれたら、
「おうち割り」に加入しているので市販のWiFiを買わなくてもいいですよ!
とのこと。
実は、すでに2018年から「おうち割り光セット」に加入していたことが判明。
「2018年にお家に光bbユニットを送った記録があるので、今ありますよね?」
でもソフトバンクの「光bbユニット」を一回も見たことがないのです。
(もしかして、送り忘れ?配送のてちがい?)
そこで、あらためて今回送ってもらうことになりました。
送られてきた光bbユニットを見ると2.4MHzで「光bbユニット2.2」の古いタイプ。
古いタイプが送られてきた理由は、もともと使っていたADLSの記録から判断したようです。
一応送ってくれたのでつないでみたら、バッファローの壊れた古いWiFiよりはスピードが出ました。
しかし「光bbユニット2.2」の古いタイプは途中でWiFiが良く切れます。
そこで場所を変えたりして対処。
なんとか設置場所を変えてある程度安定。
ついでに今使っているNTTの電話を安い光ホワイト電話にナンバーポータブルで切り替えることにしました。
理由は、すでに加入していた「おうち割光セット」では
「光bbユニットレンタル料+WiFiマルチパック+ホワイト光電話」
が月税込2,115円が割引価格「550円」で使えるのです。
(お金だけ払って、オプションは全く使っていなかった、大損したようです・・・)
そのため今回から始める光bbユニットの利用とホワイト光電話の料金で新たな支払いはありません。
当時はおうち割光セットの内容を詳しく知らずに契約したのが原因。
ずいぶん損したのですが、まあそれでも自己責任でOKとしました。
そして1万円の新しい市販のWiFiルーターを買うことなく光bbユニットのWiFiルーターが無料で手に入ることに!
ついでに「ホワイト光電話」への切り換えすることに。
申し込みはソフトバンクのサポートセンターに電話で依頼しました。
すると、ホワイト光電話を使うには今回送った「光bbユニット2.2」ではなく「光bbユニット2.4」という最新の機器が必要とのこと。
無料で最新の「光bbユニット2.4」に交換することになりました。
「光bbユニット2.2」と「光bbユニット2.4」の違い
ソフトバンク「光bbユニット」には、2.2、2.3、2.4の3つの機種があります。
もっと古い2.1もあるようです。
今回は光bbユニット2.2、2.3、2.4の違いを比較しました。
比較項目 | 光bbユニット2.4 (E-WMTA2.4) | 光bbユニット2.3 (E-WMTA2.3) | 光bbユニット2.2 (E-WMTA2.2) |
---|---|---|---|
5GHz帯 通信速度 | 最大2.4Gbps | 最大1,300Mbps | 非対応 |
5GHz帯 対応規格 | IEEE 802.11ax /ac/a/n | IEEE 802.11ac /a/b/g/n | 非対応 |
2.4GHz帯 通信速度 | 非公開 | 非公開 | 最大300Mbps |
2.4GHz帯 対応規格 | IEEE 802.11ax/b/g/n | 非公開 | IEEE 802.11b/g/n |
ビームフォーミング | 対応 | ー | ー |
MU-MIMO | 対応 | ー | ー |
暗号化方式 | WPA3 WPA2-PSK WPA-PSK(AES/TKIP) WEP | WPA2-PSK(AES/TKIP) WPA-PSK(TKIP) WEP | WPA-PSK(AES/TKIP) WEP |
この比較表をみて分かる通り「光bbユニット2.4」の性能は2.2とはかなり違います。
「光bbユニット2.4」は無線LANが大きく進化
大きな違いは、光BBユニット2.4(E-WMTA2.4)の無線LAN部分。
光BBユニット2.3から5GHz帯に対応開始、IEEE 802.11acによる最大1,300Mbps(3ストリーム/80MHz幅)まででした。
しかし、光bbユニット2.4はIEEE 802.11ax「Wi-Fi 6」がサポートされています。
IEEE 802.11ax「Wi-Fi 6」をサポート
最新のIEEE 802.11axがこれまでと違うのは、理論上の最大通信速度ではなく「実用性」を重視しているという特徴。
- 最新規格「802.11ax」:最大通信速度は理論値 9.6Gbps
- 前規格「11ac」:通信速度の理論値 6.93Gbps
最新規格IEEE 802.11ax「Wi-Fi 6」は速度が向上しています。
理論値6.93Gbpsから9.6Gbpsに早くなったのですが、
「速さはそんなにかわらない?」
そんな疑問もあるでしょう。
しかし、あくまでも理論上の最高の速度。
実際にその速度が毎回出るわけではありません。
Wi-Fiを使った無線LANは、状況や利用方法で速度は大きく変化します。
802.11ax「Wi-Fi 6」で重要なポイントは実効スループット。
つまり実際の利用でどれだけ安定した速度が期待できるかということ。
実際にスマートフォンやパソコンで使うと、802.11ax「Wi-Fi 6」は、前規格の11acの約4倍もの速度が出るといわれます。
約4倍は理論値よりも早さの違いが実感できるはず。
使ってみると以前よりスピードが出ていることを感じます。
光bbユニット2.4は従来のIEEE 802.11ac/a/b/g/nもサポート。
なので現在利用している無線LAN機器はそのまま光BBユニット2.4につないで使えます。
IEEE 802.11ax「Wi-Fi 6」の性能を活かすためには対応したスマホやPCの無線LAN機器が必要となります。
「光bbユニット2.4」は新しい暗号化方式に対応
光bbユニット2.4は今までのWPA2/WPA/WEPと、新暗号化方式WPA3(WPA3-SAE/WPA3-Personal)がサポートされています。
「光bbユニット2.4」にはビームフォーミング機能
ビームフォーミング機能が内蔵されています。
ビームフォーミングとは、
- 電波を特定の方向に向けて送信
- 特定の方向からくる電波を受信する
という技術です。
つまりビームフォーミングは、自動的に特定の方向に向けてWiFi電波を送信・受信するというものです。
この機能があると、部屋が離れていても快適な利用が期待されます。
WiFiはビームフォーミング機能により、その方向にスマホがあると自動的にその方法に電波を向けてくれるというありがたい機能です。
「光bbユニット2.4」には「MU-MIMO」を搭載
MU-MIMOとは「Multiple Input Multiple Output」も略語で「マルチユーザーマイモ」と読みます。
MU-MIMOは高性能な無線LANルーターに搭載されている最新鋭機能。
MIMOとは?
そもそもMIMOとは、無線LANルーターとWi-Fiに接続する端末側の双方が複数のアンテナを用いて通信速度の向上を実現する機能のこと。
MIMOは無線LAN規格IEEE802.11n(2009年)から使われたことで無線LANルーターの性能が飛躍的に向上。
しかし、MIMOのデメリットは1本のアンテナにつき1台としか通信できないこと。
ひとつのWi-Fiに複数のデバイスを接続できても通信は順番で1台ごとの処理となります。
そのため、MIMOはSU-MIMO「Single User MIMO」とも呼ばれます。
MIMOでは基本的に1対1の通信を前提としているので、複数のデバイスが同時に接続すると速度が不安定になることもあります。
ぼくが古いWiFiルーターを使っていて、同時の家族がスマホやタブレットをつなぐとプッツンプッツン切れることが発生したのはSU-MIMOだったからでしょう。
MU-MIMOのメリット
MU-MIMOは2013年に策定された無線LAN規格IEEE802.11acから使われています。
アンテナ(ストリーム)の数を比較するとMU-MIMOは2倍になっています。
- SU-MIMOのアンテナ(ストリーム数):4×4
- MU-MIMOのアンテナ(ストリーム数):8×8
MU-MIMOは複数デバイスとの同時通信が可能です。
そのメリットは複数デバイスで同時に動画などのダウンロードがストレスフリーで行えること。
さらにMU-MIMO対応の「光bbユニット2.4」は、前に解説した「ビームフォーミング機能」が搭載できます。
ビームフォーミング機能は、再度おさらいすると、
- Wi-Fiに接続している端末の場所や距離を判別
- 適した電波を送る
ビームフォーミングにより、家の中に障害物(タンスや壁等)があっても安定したWi-Fi接続が可能になります。
現在光bbユニット2.4に交換してからは、途中でプッツンと切れることは皆無になりました。
ちなみに市販のWiFiルーターだとこの機種あたりが該当すると思われます。
「光bbユニット2.4」への交換方法
ソフトバンク光に加入している方でWiFiのスピードが遅い方は、光bbユニットを最新の光bbユニット2.4に交換することができます。
最新の「光bbユニット2.4」にの交換する手順は次の通りで無料で行えます。
- サポートセンター(0800-111-2009)へ電話をする
- 最新バージョンの光BBユニット2.4に交換の依頼をする
- 最新バージョンの光BBユニット2.4が届く
- 今までレンタルしていた古い光BBユニットを返却する
交換の依頼はとても簡単です。
サポートセンターに電話をすると、個人の確認があり電話番号、生年月日、氏名を自動音声ガイドで聞かれます。その後オペレータにつながれます。
返却は新しい光bbユニット2.4に同梱されている返却用「送り状」着払いに記載して返却します。
だたし、注意点は「佐川急便」を使うので「コンビニ」からは送れません。
佐川急便のスマートクラブに登録して集荷依頼をすれば、自宅まで集荷に来てくれます。
「光bbユニット2.4」のスピードテストをしてみた結果
Softbank光に加入していて「おうち割り光セット」に加入していたことが幸い!
無料で最新の「光bbユニット2.4」が手に入りました。
そこで新しい「光bbユニット2.4」では、WiFi通信速度がどれくらい変わったのか比較してみました。
WiFi通信速度の比較方法
測定はGoogleのスピードテストを利用。
GoogleではMeasurement Lab(M-Lab)と提携してこのテストを実施しています。
インターネットのダウンロード速度とアップロード速度のテストが行えます。
速度測定の手順
- Google.com にアクセス
- internet speed test を検索
- [速度テストを実行] をタップまたはクリック
比較は次のようにしました。面倒な組み合わせですが、新旧の光bbユニットと新旧のPC・スマホの掛け合わせです。
- 「光bbユニット2.2」と「光bbユニット2.4」のWiFi通信速度の比較
- 「古いWindows10のPC」と「最新のWindows11のPC」で測定した比較
- 「古いAndroidスマホ」と「最新のAndroid13の5Gスマホ」で測定した比較
*古いパソコンとスマホはIEEE 802.11ax「Wi-Fi 6」に対応していません。
新しいスマホと古いスマホで比較したWiFi通信速度
「光bbユニット2.2」と「光bbユニット2.4」に対して「古いスマホ」と「新しいAndroid13スマホ」でWiFi通信速度を比較してみました。
比較はダウンロード速度とアップロードで単位は「Mbps」です。( )内がアップロードです。
光bbユニット | 新しいAndroid13のスマホ5G WiFi通信速度 | 古いAndroidのスマホ WiFi通信速度 |
---|---|---|
「光bbユニット2.4」 | 268.2(233.6)Mbps | 36.6(25.2)Mbps |
「光bbユニット2.2」 | ー | 15.3(26.9)Mbps |
新しいスマホと新しい「光bbユニット2.4」の組み合わせでは、古いスマホの「約7倍」早くなっています。
測定の根拠は以下のデータをつかいました。
古い「光bbユニット2.2」のWiFi通信速度
光bbユニット2.2でWiFiのスピードは、下り15.3Mbps 上り26.9Mbps。
レイテンシは6ミリ秒です。
光bbユニット2.4に交換したWiFi通信速度
光bbユニット2.4では、下りが36.6Mbpsで上りは25.2Mbpsでした。
レイテンシは同じく6ミリ秒。
2倍以上WiFiのスピードが早くなっています。
スマホを5G対応に機種変更した(2023年3月23日)
ソフトバンク系ワイモバイルのスマホ「AQUOS Wish2」に機種変更しました。
ちなみに「AQUOS Wish2」はオンラインで購入し、自分で機種変更しました。
事務手数料が無料になり、オンライン一括購入のため特別本体価「6,840円」だけでした。
その結果、WiFiのスピードが劇的に高速になりました。
普通にスマホで260Mbs前後の高速になりました。
ソフトバンク系で5G対応化したことでとても快適なネット環境です。
Windows11とWindows10のPCで比較したWiFi通信速度
「光bbユニット2.4」と「光bbユニット2.2」に対して「新しいWindows11のPC」と「古いWindows10のPC」でWiFi通信速度を比較してみました。
比較はダウンロード速度とアップロードで単位は「Mbps」です。( )内がアップロードです。
光bbユニット | 新しいWindows11のPC WiFi通信速度 | 古いWindows10のPC WiFi通信速度 |
---|---|---|
「光bbユニット2.4」 | 277.2(250.7)Mbps | 91.8(91.8)Mbps*LAN接続 |
「光bbユニット2.2」 | ー | 36.6(25.2)Mbps |
パソコンでのWiFi通信速度の根拠は以下の測定データを元にしています。
1階に光bbユニット2.4と2階のスマホ
1階に光bbユニット2.4を置いて、2階の一番遠い奥の部屋で古いスマホを使ってみました。
- 光bbユニット2.2:0.5~1Mbps
- 光bbユニット2.4:15~18Mbps
WiFiの速度が想定よりもかなり速くなりました。
ビームフォーミング効果が出ているようで、古いスマホでも最初は多少遅く5Mbps 程度ですが、次第に15~18Mbpsに加速していきます。
スマホの位置をとらえて、遠くだと電波が強くなるのでしょう。
光bbユニット2.4とWindows10のPCの速度
古いDellのノートパソコンは光bbユニット2.4でLAN接続の場合、通信速度は最大100Mbpsです。
なので、ほぼ最大の速度が出ていると思われます。
もっと通信速度の速い最新のパソコンなら数百Mbpsは可能かもしれません。
とはいえ、この90Mbpsだとほとんどストレスフリーで高画質の映像も閲覧可能です。
Dellの新しいノートパソコンWindows11(2023年4月1日導入)
新しいDellの機種(Windows11)に交換しました。
その結果、「光bbユニット2.4」のWiFiの速度が3倍(277Mbps)になりました。
いままで体験したことのない世界です。
測定したノートパソコン「Inspiron 15 3000のスペック: ノートパソコン
- 第11世代 インテル® Core™ i5-1135G7 プロセッサー
- オペレーティングシステム:Windows 11 Home, 日本語
- メモリー:16GB, 8GBx2, DDR4, 2666MHz
- ハードドライブ:512GB M.2 PCIe NVMe SSD
- ディスプレイ:15.6 インチ FHD (1920 x 1080)
光bbユニット2.4に複数台をWiFiに同時接続した場合
MU-MIMOとビームフォーミング効果が出ているようで、安定して5台がストレスなく通信できます。
光bbユニット2.4のWiFiに接続している機器
- 古いDellのノートパソコン(Windows10):速度WiFiだと34Mbps
- 新しいDellのノートパソコン(Windows11):270Mbps
- 古いタブレット(Windows10):30Mbps
- スマホ5G 2台:260Mbps
同時に使っても途中でWiFiが切れることなく安定していて問題はありません。
いままで良く切れていてWiFiルーターではその度に電源を入れなおし。
いまではウソのように切れることもなく使えるように改善されています。
ソフトバンク光「おうち割セット」はコスパがいい
ソフトバンク光に加入している方は、月550円(税込)の「おうち割セット」がお得です。
- 最新の光bbユニット2.4のレンタル(月513円)
- Wi-Fiマルチパック(月1,089円)
- ホワイト光電話(月513円)
これら3つの月料金2,115円(税込)が550円になります。
Ymobileのスマホも安くなります。
最新のYmobileスマホ2台(ネット購入一括払い)と上記のソフトバンク光「おうち割セット」で2023年11月の支払いは1万円ちょっとです。
WiFi通信速度が260Mbps以上と速くなり、おうち割セットでさらに安くなり、お得でコスパがいいですね。
ソフトバンク光の最新情報は公式サイトご覧ください。