2022年3月1日アドセンスの「Multiplex広告」がスタートし、関連コンテンツは終了しました。
その影響はあるのでしょうか?
3日が経過、すでに影響が出はじめています。その影響はジャンルによって違いがあります。
収益にどのように影響があるのか現状と今後を推測してみました。
関連コンテンツの重要な変更とは?
2022年3月1日から「関連コンテンツ」ユニットには広告だけが表示されています。
新しい名称は下記のような「Multiplex広告」です。
これを機に、関連コンテンツに適用されていた「利用資格制限」が解除されます。つまり、アドセンスの利用者(AdSenseパブリッシャー)は、だれでも利用できることになりました。
変更の理由は、関連コンテンツの利用が減ったことに加え、広告専用になってもフィードバックとパフォーマンスが得られたためとGoogleアドセンスでは説明しています。
このコンテンツ宣伝サービスの利用が減ったことに加え、広告専用の関連コンテンツ広告フォーマットで肯定的なフィードバックとパフォーマンスが得られたことから、コンテンツ宣伝サービスのサポートを終了し、既存のすべての関連コンテンツ ユニットに広告だけを表示することにいたしました。
引用:Google AdSense 2021/11/24
つまり、関連コンテンツを全て広告にしても効果が確認できたということでしょうか。
「Multiplex広告」への対応について
関連コンテンツを利用している方は、自動的に3月1日から「Multiplex広告」に変わっています。特別な対応は必要ありません。
「Multiplex広告」を使用しない場合は、関連コンテンツで設定したコードをページから削除すれは良いと説明しています。
「Multiplex広告」の使い方
ぼくは実験として「関連コンテンツ」の利用許可が出ていないアドセンス用ブログに配置してみました。
アドセンスの管理画面から広告を選択、新しい広告ユニットの作成から「Multiplex広告」を選んで広告コードを取得します。
広告コードをコピーして、サイトのページの「HTMLソースコード」に貼り付ければOKです。
「アドセンス狩り」対策をする場合
今はアドセンス側でアドセンスの無効なクリックを識別して下記のような対処をしてくれているようです。
無効なクリックには念のため次のような2つの対策をしました。
- 無効クリック対策プラグイン「AICP」(AdSense Invalid Click Protector)の利用
- ショートコードを作成し、アドセンス広告を無効なクリックから防護・ブロックする
プラグイン「AICP」だけでもいいのですが、実際に運用しているとアドセンス広告の無効なクリックの発生が確認できます。運営しているサイトの中で多いのは過去1年間で128回、ユーザーのミスクリックもあるようです。連続クリック3回目でブロックした件数です。
ショートコードでアドセンス広告コードを包むことで、無効なクリックをブロックするとともにIPアドレス、ホストの所在地などを特定しています。
参考に、プラグインのインストール方法とショートコードの設定方法の記事を紹介します。
今回もこの方法で設定しています。少し前の記事ですが実際に設定しても問題はありませんでした。
「Multiplex広告」の効果とは?
配置してまだ3日目だから、効果などとは言えないかもしれません。
しかし、大きく変化したことがあります。
運営しているひとつに雑記ブログがあります。
このブログは従来から設置していた「関連コンテンツ」のクリックは少なく、ディスプレイ広告ユニットが多くの反応を占めています。
「Multiplex広告」に自動的に変わった3月1日から3月3日の期間、アドセンスの広告ユニットの効果を調べると変化が起きていました。
それまで好調だった「ディスプレー広告」のクリック数がガクンと減り、「Multiplex広告」のクリック数が3倍に増え収益も伴って増加していました。
ディスプレイ広告の配置は記事下で、その下に「Multiplex広告」を配置しています。もと関連コンテンツがあった場所です。
当ブログも同じ配置に設定しています。当ブログはIT系の特化ブログなのですが、珍しく「Multiplex広告」からの収益が発生し始めました。
趣味のブログと雑記ブログのジャンルで、「Multiplex広告」による顕著なプラス要因の影響が出て推移しています。
「Multiplex広告」の効果は今後どうなる?
今後半年、1年と長期間にわたって統計を見ないとMultiplex広告効果の判断はできません。
だた、感想としては、いままでクリック数が多くなかった関連コンテンツが「Multiplex広告」に変わったとたんにクリック数が3倍以上に増加していることです。
これは「Multiplex広告」の配置以外の原因が考えられないことから、Multiplex広告の影響の結果ではないかと推測しています。
【追記】Multiplex広告7日間の推移
「Multiplex広告」の3日間の出足は意外と好調だったのですが、4日以降は徐々に下落傾向になっています。ディスプレイ広告の「アクティブ ビューの視認可能率」は70%前後あるのですが、Multiplex広告では30~40%と低い率となっています。
最初は広告がたくさん並んでいたので興味があったのかもしれません。4つのブログの中からPCでの閲覧が80%を超えるサイトについてはそのままMultiplex広告を残し、スマホが90%を超える2サイトは、広告のない関連記事6コマに変え状況をチェック中です。
多分スマホ上ではMultiplex広告が表示されない回数が多いのかもしれません。経過をさらの見ていきたいと思います。初期段階7日間のレビューでした。(追記:2022/3/8)