聞きなれない「Better Ads Standards(優良広告基準)」とはなんでしょうか?
意味が分からない方も多いはず!
GoogleChromeでWebを閲覧するユーザーには快適な環境になる話です。
そこで今回はGoogleが2019年7月に好評した広告基準から、2022年10月の広告ポリシー更新までをわかりやすく解説します。
「Better Ads Standards」とは?
「Better Ads Standards」とは、広告を管理している団体
「Coalition for Better Ads 」https://www.betterads.org/standards/
が定めている基準の一つです。
ユーザーが不快に思うような広告を審査・管理するための基準を定めているのです。
世界中のChromeブラウザにおいて、広告は「Better Ads Standards」の解釈に基づいて広告掲載が判断されます。
その結果、サイトを閲覧しているユーザーにとって、
閲覧を大きく阻害する不快な広告
である場合は、Chromeブラウザにおいて
Googleの審査システムが広告をブロック(フィルタ)します。
つまり、この基準は広告を出している側に対しての内容となります。
ユーザー側では、不快な広告がGoogleChromeでブロックされて表示されなくなるという仕組み。
ユーザーにとっては、快適な閲覧環境が提供されるということです。
ユーザーの閲覧を阻害する不快な広告とは?
ユーザーがコンテンツを閲覧することを阻害する不快な広告としています。
事例としては以下のような種類の広告が報告されています。
- ポップアップ広告:メインコンテンツに割り込むように表示され閲覧を妨害する広告
- 音声付き自動再生動画広告:いきなり音声が流れる動画広告
- カウントダウン付きプレスティシャル広告:コンテンツが読み込まれる前に表示され、カウントダウン終了まで閉じることができず自動的に消えない広告
- 大型追尾広告:スクロールしてもページの端に表示され続ける広告
- 占有率が30%以上の広告(モバイル):メインコンテンツの高さの30%を超える広告でユーザーをいらだたせる
- モバイルプレスティシャル広告:モバイルでコンテンツの表示前に広告が表示され、ユーザーが目的のコンテンツに進むことを妨げる広告
- 点滅アニメーション広告:点滅が不快な広告でコンテンツの閲覧を大いに妨害
- 全画面スクロールオーバー広告:コンテンツを覆うように表示されて30%を超えて占有
Googleの広告ポリシー更新とは?
Googleが広告ポリシーを更新し、2022年10月に適用が開始されました。
広告ポリシー更新の内容と「Better Ads Standards(優良広告基準)」について解説します。
Googleは2019年7月9日以降から世界中のChromeブラウザにおいて、
Google広告を利用している場合に、
「Better Ads Standards(優良広告基準)」の解釈に基づいて広告掲載が判断されることを通知しました。
「Better Ads 標準のグローバルでのサポートについて。7 月 9 日より、Better Ads 標準は全世界の Google Chrome でサポートされます。広告が Better Ads 標準に準拠していないと、Chrome ブラウザでフィルタされる可能性があります。」
引用:Googleからのお知らせ 2019年7月
2022年8月の広告ポリシー更新のお知らせ
今回の2022年8月の下記お知らせではGoogle広告のポリシーを更新。
2022年10月から適用されるとしています。
Google広告ポリシーの変更は
「2022年10月にリンク先の要件に関するポリシーが更新される」
という内容です。
ポリシーの更新は2022年10月に適用が開始されます。
この更新後、リンク先の広告エクスペリエンスは、
Coalition for Better Ads の「Better Ads Standards」
に準拠している必要があるとしています。
「Better Ads Standards」に準拠していない広告エクスペリエンス(ユーザーの広告体験)が含まれるリンク先は、広告に関する問題レポート経由で通知されます。
今後、このような問題のあるリンク先を設定した広告は不承認になるので広告主は注意が必要です。
まとめ
「リンク先の要件に関するポリシーの更新について(2022 年 8 月)」の内容と「Better Ads Standards」について解説しました。
2022年10月の運用開始後は準拠していないと不承認となり、
問題レポートが通知されたら修正・削除が必要になります。