最近、モバイルバッテリーなどでよく目にする「USB PD」とはなんのことでしょうか?
実はスマホやノートPCなどで利用する充電方法で最先端として話題となっています。
そこで今回は「USB Type-C(タイプC) 」の新しい充電規格「USB PD(USB Power Delivery) 」についてわかりやすく説明します。
USB PD(USB Power Delivery)とはなに?
USB PDは、USB (Universal Serial Bus) 規格の一つです。
特徴は、次のUSBはデバイス間の充電や電力供給を高速で効率よく行える方式(規格)です。
特徴は、次の3つあります。
- 急速充電ができる
- 効率的な充電ができる
- 接続コネクタは便利なUSB Type-C (タイプC)を使う
「USB PD」の3つの特徴を順番に説明します。
1.急速充電ができる
従来のUSB充電器は、「USB 2.0規格」では最大2.5W、「USB 3.0規格」で最大4.5Wの電力が供給できます。
一方で新規格の「USB PD 規格」では最大240Wまで可能。
つまり、大電力が供給できるので「急速充電が可能」になります。
その結果、スマホやPCなどのデバイスの充電時間が大幅に短縮できるメリットがあります。
2.効率的な充電ができる
今までのUSB充電器は「一定の電流と電圧」でデバイスの電力を供給します。
一方、「USB PD」に対応した充電器では「電流と電圧を自動調整」しデバイスに最適な充電を行います。
その結果、幅広いデバイスに対応することが可能で効率的な充電ができます。
3.接続コネクタは便利なUSB Type-C (タイプC)を使う
「USB PD」に対応する充電器の接続コネクタは「USB Type-C (タイプC)」が使われます。
USB Type-Cの特徴は、コネクタの形がどちらの向きでも接続できる利便性がメリットです。
その結果、一般的になってきた「USB Type-C (タイプC)」を使う機器に接続することができるようになりました。
USB PDの充電器はUSB Type-Cケーブルの組み合わせで使えるため多くのデバイスの充電が可能となります。
USB Type-C のケーブルは注意が必要
USB PDは、USB Type-C (タイプC) コネクタを使うことは説明した通りです。
「USB PD」規格の充電器を使う場合の注意点があります。
そもそも、「USB PD」と「USB Type-C」は別のジャンルの規格です。
つまり、Type-Cのケーブルは全てが「USB PD」の大電力に対応しているわけではないことです。
最新バージョンの「USB PD 3.1」は、出力電圧が今までにプラスして新たに28V(最大140W)、36V (最大180W)、48V(最大240W)の利用が可能となります。
その注意点は、電力が100Wを越える場合には、電源・ケーブル・入力デバイスが「USB PD EPR」(USB Extended Power Range )をサポートしている必要があるのでチェックが必要です。
今までゲーミングPCなどように消費電力が大きいデバイスでは、専用のACアダプターを使っていました。しかし、USB PD充電することができるようになった利用幅が広がります。
「USB PD」規格の充電器、バッテリーの例
モバイルバッテリーや充電器では群を抜いて人気のAnkerから、急速充電器、モバイルバッテリー、USBケーブルを選んでみました。
USB PD対応の急速充電器
USB PD対応のモバイルバッテリー
USB PD対応のUSBケーブル
◆一方がライトニングタイプ
◆一方がUSB-Cタイプ
【USB PD】とはなに?のまとめ
急速充電ができる最新の規格「USB PD」のついて説明しました。
充電時間が短くなるのはユーザーにとって利便性が高くなります。
新しくモバイルバッテリーを買う時や、スマホの機種変などではUSB PDの規格を選ぶのがおすすめです。