ネット上でWordPressのテーマを変えたらGoogleの検索順位が下がったという問題が上がっております。
中にはその原因がテーマを入れ替えた時期がちょうどGoogleのコアアルゴリズムのアップデートの時期と重なって、あたかもテーマ変更が原因だったと勘違いされた事例もありました。
今回、WordPressの無料テーマ「TwentySeventeen」を、わいひら氏が開発された無料のテーマで有名な「cocoon」に変更しました。
3つのブログで変更を行い、検索順位の影響が出るかどうかを確認してみましたので、報告いたします。
テーマ変更が検索エンジンに与える影響とは?
この報告は、あくまでも私のブログでの検証であり皆さんに当てはまるかどうかはわかりません。
cocoonは設定してみるといままで自分で一つ一つプラグインやCCSで設定していたカスタマイズがほぼ実装されていて、とても考えられている素晴らしいテーマだと感じております。
そのテーマが無料で配布されていてその上フォーラムまであるのは安心できるテーマだと思います。
テーマの変更が検索順位に影響を与える場合に考えられる原因を調べて見ました。
そもそもテーマそのものは、デザインとしてみれは検索順位には無関係ではないかと思います。WordPressブログの外側を覆う被膜の様なものだからです。
検索に影響を与えるのは、プログラムやWordPressのどこかに設定された手順がGoogleの検索エンジンに影響を与えてその結果順の表示に変化をもたらしたと考えられます。
では、プログラムやWordPressに設定された手順(プログラムコード)とは何か。
その第一はプラグインの存在を疑います。
例えばプラグインで皆さんが使っている「All In One SEO Pack」があります。
ここでは、WordPressに関する様々な設定がなされます。
テーマ「cocoon」には、すでにAll In One SEO Packに値するソフトが食い込まれていることから、相互に干渉しあって不都合を興し、結果Googleの検索エンジンに影響を与えることがあります。
事例:プラグイン「All In One SEO Pack」が与えた影響
テーマを変更したときに、プラグイン「All In One SEO Pack」がcocoonに実装されている機能とかぶり検索順位が下がった事例です。
以下のようなやり取りの一部がありました。
確かに、トップページがnoindexになっていますね。
cocoonのフォーラムより引用
All in One SEO Packを使う場合は、Cocoon設定の「タイトル」タブから、「メタディスクリプション」と「メタキーワード」関係のタグを無効にしておくことをお勧めします。
All In One SEO Packをオフ或いは事前に設定をしておけば、避けられる問題です。
つまり、テーマ内部に実装されているSEO関連のコードの影響が最も多い原因と思われます。
このように、変更する新しいテーマに実装されている「SEO」関連のプログラムがGoogleの検索に影響を与えるかどうかをはじめに確認することが必要です。
最近テーマを変越した3つのブログでは、検索順位に影響は見られなかった。
12月にテーマを変更しました。
その後の経過を見ると、掲載順位、平均CTRも以前と同じペースで変化していました。特に問題は発生しておりません。
テーマによる影響は、PV数の変動や直帰率の変動などで検索エンジンとは別のフィールドで影響が出ることだと考えます。
私が変更したテーマ「cocoon」はユーザビリティが良く、1人の訪問者が内部回遊する頻度が高くなりました。
影響としてPV数(ページを閲覧する回数)が2倍以上に増加しています。
その結果、アドセンスの収益への影響も徐々に出てまいりました。
プラグイン、ソースコード等以外で、テーマそのものが検索エンジンに与える影響はないと考えます。
nao(NAOテック)