今のシステムは、人間が情報を検索するとGoogleはキーワードやその検索意図を理解して結果を提示するシステムです。
それも、パーソナライズ化されていた時代でもあります。
Googleはそれまでの検索技術を進化させた次世代の技術「ニューラルマッチング技術」の導入を始めたのです。
その技術とは、いったいどのような仕組みなのでしょうか?
以下の視点から調べてみました。
その②:Neural matching(ニューラルマッチング)
その③:これからの記事の効果的な書き方
その①:Googleが行っていた検索システム
Googleが使ってきた現行のシステムはAIをベースにしたRankBrainです。
このAIシステムは、検索の意図を理解するアルゴリズムを持っています。
RankBrainによる検索結果
例えばGoogle検索に「地球に一番近い惑星」を検索すると「地球に最も近くなる金星」と返してきます。
「最も近い」ではなく「最も近くなる」というAIが学習したことも反映しているのです。平均して近いのが金星だからですね。
この様に検索キーワードが入っていなくても、学習した内容からその意図を理解して結果を返してくるシステムなのです。
その②:Neural matching(ニューラルマッチング)
では、ニューラルマッチングは、どこが違うのでしょうか?
Googleは、「これからの20年にむけて ~ より良い検索を目指して ~」という記事の中で、新たな進化を述べています。引用します。
情報探しの “旅” をサポート: 聞かれた時に答えを返すだけではなく、ユーザーが中断した所からタスクを再開したり、興味関心を持っていることや趣味に関する新しい情報を手に入れられるように、新機能を検索に追加します。
引用:Google Japan Blog 2018年9月27日木曜日
キーワードなしでも情報を: 昨年から提供している「フィード」は、検索しなくても興味に応じた関連情報を表示します。本機能を Discovery として一新しました。
文字からビジュアルへ: より視覚的にわかりやすいデザインを採用すると共に、Google 画像検索のデザインを刷新、情報をより探しやすくしました。
「これからの20年にむけて ~ より良い検索を目指して ~」
*強調は、nao(NAOテック)が行いました。
様々な記事から読み取ると、Googleは「ニューラルマッチング」の検索能力について次のような見解を示しています。
「ページにどのような単語が使われているか」ではなく、「ページに記載されている情報が検索ユーザーの意図に対応しているか」を判断して検索結果の上位の表示するページを決められるようになってきているからだ」
つまり、検索の単語を意識することなく、検索ユーザーの検索意図にどれだけ近い問題解決内容かが求められるのです。
ユーザーの検索意図と上位表示
今迄は、「キーワード」を記事タイトルや記事内で使い、そのキーワードが検索で上位表示されるために重要だった時代を経験してきました。
しかし、これからはニューラルマッチングという新しい技術で、ユーザーが検索する意図を解釈して、その意図にマッチしている記事を評価して上位表示させるというものに進化したのです。
その③:これからの記事の効果的な書き方
書いた記事が上位表示されることがSEOの最重要な仕事でした。
しかし、これからのSEO的な方向として、参考にした記事や専門家からの見解をまとめるとこんな感じでしょうか。
ユーザーが検索したクエリーに含まれている「問題をどの様に解決したいのか」という意図をくみ取り、その解決策をユーザーに提示する内容の記事を書く事の方が重要になる。
単に、記事の中にキーワードや類似する単語を並べても、もはや評価のポイントとはかけ離れたものになり、上位表示はされなくなるということかもしれません。
そんな状況がすでに始まっているという。
nao(NAOテック)