サイト評価を悪化させるCLS 0.25を超えることがあります。
特にモバイル版で発生することが報告されています。
実際にPC版では全ての記事は良好URLに対して、モバイル版では100%不良URLになり、その原因がCLS 0.25超の問題です。
その原因のひとつに挙げられるのが、Googleアドセンスの自動広告です。
モバイル版では、CLS 0.25超の問題をどの様にアドセンス自動広告に対処するのかAIに解析させてみました。
当記事では、ChatGPTで提案した対策を試して、その答えが的確だったかどうか検証しました。
モバイル版 CLS 0.25超の原因はアドセンス自動広告


モバイル環境では画面が狭いため、広告が読み込まれる瞬間に コンテンツがズレる 現象が起きやすくなります。
特にアドセンス自動広告は配置をGoogleが最適化して表示する仕組みのため、記事本文中や見出し直下など、ユーザーの視線が集まる部分に突然広告が挿入されることがあります。
結果として、
- ページが読み込まれた直後にレイアウトが大きく変わる
- 文字や画像が押し下げられる
- CLSスコアが0.25を超えて「不良URL」扱いになる
といった問題が発生します。
問題解決に使ったAIはChatGPT

今回の対処方法にChatGPTを選んだのは、近年の進化がめざましく、SEOや広告運用の具体的な改善策を提示できる信頼性が高まっていると感じたからです。
実際にChatGPTを利用して結果を分析すると、専門的な知識を補うサポート役として最適だったといえます。
ChatGPTが示したCLS 0.25超の対策案
ChatGPTに「Googleアドセンス自動広告が原因のCLS悪化を改善する方法を教えてください」と問いかけたところ、次のような提案がありました。
- 広告枠の固定
- 自動広告を無効化し、記事内に手動で広告を設置する。
- 広告の高さをCSSで固定しておくことで、読み込み時のズレを防止。
- プレースホルダーの設定
- 広告が表示される位置にあらかじめ空白を用意しておく。
- アンカー広告・ページ内広告の最適化
- 特にモバイルではアンカー広告がCLSを悪化させるため、最小限に。
- アドセンス自動広告の制御
- 自動広告の中でも「ページ内広告」をオフにする。
- 代わりに手動で記事下やサイドバーに設置。
ChatGPTの提案を実施した結果
実際に実施した対策は次のとおりです。
- アンカー広告・ページ内広告の最適化
- アドセンス自動広告の制御
2つの対策を以下の様に実施して比較してみました。
自動広告を使ったままで提案を一部取り入れた場合
- 自動広告の全面広告の機能をオフにする
- ブログの表題などトップから目次の間に広告を除外する
- 記事本文中に手動広告を配置
- 広告サイズの固定はしなかった
- アンカー広告は記事の下だけにする
その結果、サーチコンソールの「ウェブに関する主な指標」で CLSの警告が徐々に改善 しました。
不良URLがゼロになり、改善が必要なURLに変化しました。今後、さらに自動広告の微調整と最適化テストを行い、良好URLへ改善したいと思います。


アドセンス自動広告をオフにして、手動広告だけにした場合
別のブログで並行して、アドセンス自動広告をオフにして手動広告だけにするテストを行いました。
その結果、不良URLから改善が必要なURLへと変化し、最終的に良好URLが100%になりました。


AIで対策した改善効果を考察
生成AI「ChatGPT」の提案は非常に実践的で、実際に効果がありました。
特に、自動広告で広告を表示しないエリアをブログ記事の上部に設定するというシンプルな方法だけでも功を奏し、CLSスコアの改善につながりました。
当然、自動広告をオフした結果では予測通り、全ての不良URLが良好URLに改善されたことが分かりました。
ただし課題も残ります。
- 自動広告を停止すると広告収益が一時的に減少する
- 記事数が多い場合、全ページに手動広告を設置するのは手間
- CLS改善効果が出るまでに時間差がある
記事数が多い場合、全ページに手動広告を設置するのは手間ですが、WordPressテーマでCocoonは管理画面で手動広告の配置ができるため、この手間はありません。
つまり「収益性」と「サイト評価改善」のバランスを取る必要があると感じました。
サイト評価を上げると、Googleアドセンスの収益は下がります。自動広告を使うと収益は上がりますがサイト評価は下がります。
アドセンス自動広告を運営する以上、このジレンマに対して、バランスを考えることが重要だと考えます。
まとめ
モバイル版のCLS 0.25超は、アドセンス自動広告が大きな原因のひとつでした。
ChatGPTが示した「広告枠の固定」や「プレースホルダーの設置」は行わなくても、「アンカー広告・ページ内広告の最適化」と「アドセンス自動広告の制御」は実際に効果があり、CLSスコアの改善に役立ちました。
今後の検証は、
- 自動広告を完全に使わず手動広告に切り替えるのか
- 収益性を優先して部分的に自動広告を残すのか
をサイト運営方針に合わせて選択することが課題です。
とは言え、ChatGPTの提案を活用することで、効率よく問題解決に近づけることを実感できました。
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