「AdSenseでGlobal Privacy Protocol(GPP)National v2がサポートされた」というGoogleアドセンスからのお知らせは、簡単に言うと、
🌎 アメリカのプライバシー法に対応するため、Googleが新しい「ユーザー同意のやり取り方式」を採用した
という意味です。
ただし、日本の運営者でも アメリカなど海外ユーザーからアクセスがあるサイト の場合は、広告配信や収益に関係する話です。
以下でわかりやすく説明します👇
GPP(Global Privacy Protocol)とは?

GPPとは、IAB Tech Lab(世界の広告業界団体)が作った
「ユーザーのプライバシー同意を広告配信の仕組みで共通的に伝えるルール」です。
広告を出す側(Googleなど)と、広告を載せる側(あなたのブログなど)がユーザーの「プライバシー設定(同意・拒否)」を正しく共有できるようにする仕組みです。
たとえば:
- 「このユーザーは広告のパーソナライズを拒否している」
- 「データ共有は許可していない」
といった情報を、広告ネットワークに「GPP文字列」というデータ形式で伝えます。
➡ GoogleAdSenseヘルプ:Global Privacy Protocol(GPP)National v2 のサポート
“National v1” と “National v2” の違い
GPPには、国や地域ごとにルールがあり、アメリカ版(National)がその一つです。
- v1:2023年に登場。カリフォルニア州など、いくつかの州のプライバシー法に対応。
- v2:2024年後半にリリースされた新バージョン。
→ 対応州の拡大、同意情報(opt-outやデータ共有可否など)の表現がより細かくなりました。
Googleは2025年10月時点で、AdSense/Ad Manager/AdMob などすべての広告プロダクトで、この 「National v2」文字列を正式サポート しています。
(つまり、v1でもv2でも、正しく同意情報を伝えられるようにしたということです)
なぜこの対応が必要になったの?
アメリカでは州ごとに個人情報保護法が違うため、「どの州のユーザーが、どんな同意をしたか」を広告側に正しく伝える必要があります。
例:
- カリフォルニア州:CCPA(消費者プライバシー法)
- バージニア州:VCDPA
- コロラド州:CPA
これらが増えるたびに設定が複雑化するため、GPP(特にNational v2)では、それをひとつの共通形式(GPP文字列)で管理できるようにしたのです。
AdSense運営者としてどう関係するの?

日本でブログを運営していても、次のような場合には関係します。
| 状況 | 対応が必要か |
|---|---|
| アメリカからアクセスがある | ✅ 必要(自動的に影響する) |
| 日本だけを対象にしている | ⭕ 基本的に影響は少ない |
| 海外トラフィックが多い | ⚠️ CMP(同意管理ツール)がGPPに対応しているか確認 |
つまり、米国ユーザーがサイトに訪れた場合に「同意をどう扱うか」 をGoogleが正しく判断できるようになるための仕組みです。
どうすればいいの?
あなたがAdSenseパブリッシャーなら:
- CMP(同意管理プラットフォーム)を使っている場合
→ そのCMPが「GPP National v2」に対応しているか確認。
→ 多くのCMP(例:OneTrust、Didomi、Sourcepoint など)が対応済みです。 - 特にCMPを使っていない場合(日本語ブログが中心)
→ 自動的に影響は少ないです。Googleが内部で処理します。
→ ただし将来的に、海外トラフィックが多いなら導入検討の価値あり。
米国からのアクセスを調べてみた
ぼくの運営するブログは米国のアクティブユーザーをGoogleアナリティクスで確認すると、1.02%足らずでした。
1.02%が該当するかどうかは不明です。国内は95.68%で日本語ブログで日本人対象です。
日本中心のブログなら、今のところ特別な設定は不要で影響は無いと言えます。
まとめ
最後にまとめると以下の通りになります。ぜひご自分のブログをチェックしてみてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| GPPとは | ユーザーのプライバシー同意を伝える国際的な仕組み |
| National v2とは | 米国向け新バージョン(複数州法対応) |
| Googleがサポート | AdSense/AdMob/AdManagerが対応済み(v1も継続) |
| ブロガーへの影響 | 米国ユーザーがいる場合、同意管理ツールの対応要確認 |
| 日本中心のブログ | 今のところ大きな変更は不要 |
