せっかくGoogleアドセンスの審査に合格して広告が表示できるようになったのに、
半年ほど放置していたら「アカウントが無効化されました」というメールが届いた――。
このような状況に遭遇したのではないでしょうか?
実は、Googleアドセンスのアカウントは6か月間広告配信がないと自動的に無効化されることがあります。でも安心してください。アカウントは再有効化(復活)が可能です。
この記事では、2025年現在のGoogle公式ヘルプの内容をもとに、無効化の意味・復活方法・無効との違いをやさしく解説します。
アカウントが無効化とは?

「アカウントの無効化」とは、
6か月間広告の表示がないアドセンスアカウントを初期状態に戻す仕組みのことです。
Google公式ヘルプには次のように記載されています。
6 か月間一度も広告表示がなかった AdSense アカウントは無効になります。
引用:Google AdSenseヘルプ(利用していない AdSense アカウントが無効化された場合)
ここで言う「無効化」は、ポリシー違反による「アカウントの「永久停止(閉鎖)(Googleによる)」とは異なり、再開が可能です。
6か月放置で無効化される仕組み
Googleは、長期間広告表示がないアカウントを「非アクティブ」とみなし、6か月の経過後に自動的に無効化を行います。
たとえば次のようなケースです。
- サイトを作ったが、広告コードを貼らずに放置
- 新サイトに移行するつもりで旧サイトを削除した
- PVがゼロで広告が1回も表示されなかった
このような場合、アドセンス側で広告配信の実績が確認できず、無効化の対象になります。
Googleアドセンスの公式サイトでは、次の通り説明しています。
6 か月間一度も広告表示がなかった AdSense アカウントは無効になります。アカウントが無効になった後、広告配信の再開を希望する場合は、アカウントを再度有効にしてください。
引用元:GoogleAdSenseヘルプ 利用していない AdSense アカウントが無効化された場合
無効化前には警告メールが届く
利用されていないアカウントが「無効化」される場合の通知方法について、Google AdSenseのヘルプページに基づくと、以下のプロセスで通知されます。
アカウントが無効になる前に、以下の通りメールで通知が送られます。
1. 警告メール(無効化の30日前)
アカウントが無効化される5か月間一度も広告表示がなかった場合、Googleから登録されているメールアドレス宛に通知が届きます。
- 通知のタイミング: アカウントが無効化される約30日前(5か月間広告表示がなかった時点)。
- 通知内容: 「次の30日間も広告表示がなければ、アカウントが無効になる」という警告です。
- 回避方法: このメールを受け取った後、30日以内にサイトに広告を設定し、広告表示が発生すれば、アカウントの無効化を防ぐことができます。
2. 無効化の実行(6か月後)
その後、6か月間一度も広告表示がなかった場合、アカウントは実際に無効化されます。この際にも通知があると考えられますが、上記の「無効化のプロセス」メールが最も重要な事前通知となります。
Googleアドセンスの公式サイトでは次の通り説明しています。
以下の期間の経過後に、アカウントがセットアップされなかった場合:
引用元:GoogleAdSenseヘルプ アカウントを無効にするためのプロセス
5 か月
今後 30 日以内にアカウントをセットアップする手順を完了しない限り、アカウントが無効になることを知らせるメールが届きます。
6 か月
アカウントが無効になります。
7 年
アカウントにアクセスしたり、再開したりできなくなります。
アカウントを復活させる方法(2025年版)
長期間(6か月間)広告表示がなかったために「無効化」されたAdSenseアカウントを再度有効にする(再開する)ための手順は、以下の通りです。
この手続きは、無効化されたアカウントにログインして行います。
1. AdSenseアカウントへのログインと再有効化の開始
- AdSenseにログインする
- 無効化されたアカウントでも、引き続きログインが可能です。
- 再有効化の操作を行う
- ログインすると、アカウントが無効化されている旨の通知やメッセージが表示されます。
- この画面で「アカウントを再有効化」または類似のボタンをクリックします。
2. 本人確認(電話番号確認など)
- アカウントによっては、セキュリティのために電話番号による確認が求められる場合があります。画面の指示に従って手続きを完了します。
3. サイトの再送信と審査
アカウントを再度有効化する際、広告を配信するサイトについて、再度審査が必要になる場合があります。
- サイトを再送信する
- 既存のサイトで広告配信を再開する場合は、そのサイトを再送信してGoogleの承認を得る必要があります。
- あるいは、新しいサイトを追加して承認を受けることもできます。
- AdSenseコードの設置(必要に応じて)
- サイトにAdSenseの広告コードが正しく設置されていることを確認します。
4. 審査完了と広告配信の再開
- GoogleがあなたのサイトがAdSenseプログラムポリシーに準拠しているか、広告を表示する準備ができているかを審査します。
- 審査期間: 通常は数日で終了しますが、場合によっては2~4週間かかることがあります。
- 再開の通知: 審査が終了し、サイトが承認されると、広告を表示できるようになった旨が通知されます。
- 広告の再配信: 承認後、サイトに広告が配信され始めます。
補足:PINによる住所確認について
まだPIN(住所確認用の暗証番号)による住所確認が完了していない場合は、お支払いの受け取りを再開する前に、この住所確認を完了する必要があります。
注意点 この手順は、長期間利用されていないことによる「無効化」からの再開方法です。ポリシー違反による「永久停止(閉鎖)」の場合は、この手順ではなく、異議申し立ての手続きが必要となり、アカウントの復旧は極めて困難になります。
無効化後も収益は受け取れる?
はい、受け取れます。無効化時点で未払いの報酬があっても、アカウントを再有効化すれば、保留状態の報酬が支払われます。
アカウントが無効になった後でも収益の確定額を受け取れますか?
引用:Google AdSenseヘルプ
はい。収益の確定額を受け取るには、アカウントを再開するかアカウントを閉鎖します。
たとえば、収益額がお支払い基準額に達していたものの、アカウントの無効化時にお支払いの保留が適用されていたとします。その場合、アカウントにログインして保留を解除し、アカウントを閉鎖することでお支払いをお受け取りいただけます。
アカウントの再開か、あるいは自分で閉鎖することで各定額が受け取れます。
つまり、「無効化されてもお金が消える」ことはありません。
「無効化」と永久停止(閉鎖)の違い
「無効化」と、ポリシー違反による「永久停止(閉鎖)」は、どちらも広告配信が停止する状態ですが、原因、影響の重大性、そしてアカウント復旧(再開)の可能性において決定的な違いがあります。
| 項目 | 無効化(Inactive Account Disablement) | 永久停止(Account Closure/Permanent Suspension) |
| 主な原因 | 6か月間にわたり広告表示が一度もなかった(利用されていない)こと。 | 重大なポリシー違反(無効なトラフィック、不正クリック、コンテンツポリシー違反など)。 |
| 目的 | システム資源の維持と、利用されていないアカウントの整理。 | AdSenseプログラムの健全性の保護と、ポリシー違反者への罰則。 |
| アカウント状態 | アカウントは存在するが、一時的に広告配信が停止している状態。ログインは可能。 | Googleによって利用資格が永久に剥奪され、アカウントが閉鎖された状態。ログイン時にその旨が表示される。 |
| 復旧(再開) | 非常に容易。「アカウントを再有効化」の手続きをすれば、再開できる。 | 極めて困難。異議申し立てが認められない限り、再開は不可能。原則として、同一人物は二度とAdSenseを利用できない。 |
| 俗称 | 特になし(単に「無効化」)。 | 垢バン(アカBAN)と呼ばれることが多い。 |
1. 無効化(利用されていないことによる停止)
「無効化」は、あなたの最初のご質問にあった通り、アカウントが長期間利用されなかった場合に、システムによって自動的に行われる「利用再開可能な一時停止」措置です。
- 原因: ユーザー側の利用不足。
- 対処: AdSenseにログインして「アカウントを再有効化」するだけで、広告配信を再開するための再審査に進むことができます。アカウントの利用資格そのものが問題視されているわけではありません。
2. 永久停止(ポリシー違反による閉鎖)
「永久停止」またはGoogleによる「閉鎖」は、AdSenseの最も厳しい罰則です。これは、あなたがプログラムポリシーに重大な違反を犯したとGoogleが判断した場合に強制的に行われます。
- 原因: ユーザー側のポリシー違反。
- 影響: アカウントは事実上「無くなります」。異議申し立ての機会はありますが、ほとんどの場合、一度永久停止になるとそのアカウントは再開できず、同一人物が別のGoogleアカウントでAdSenseを再取得することも認められません。これは、AdSenseプログラム全体の信頼性を守るための措置です。
放置を防ぐための対策とポイント
- 半年に一度は広告が表示される状態を維持する
- テスト用サイトでも広告を1回表示しておく
- サイトを移転したら、すぐに新URLに広告コードを貼る
- メール通知を見落とさない
「無効化=終了」ではなく、「再始動のチャンス」と考えましょう。
日常的に少しでもアクティビティを維持することが最大の防止策です。
よくある誤解:無効化と永久停止(閉鎖)を混同したケース

これは、AdSenseにおける「無効化」と「永久停止(閉鎖)」の区別が曖昧であること、そしてAdSenseの「お一人様一口座(アカウント)」という厳格なポリシーが原因で発生します。
たとえば、次のようなケースです。
事例:
ブログを半年ほど更新せず、広告も貼らないまま放置していたAさん。
ある日「アドセンスアカウントが無効化されました」というメールが届き、
「ポリシー違反で無効になった」と勘違いして、新しいGoogleアカウントで
再申請してしまいました。しかし実際は「無効化」状態であり、ログインして広告を再設定すれば復活できる状態でした。
新しいアカウントを作ったために、ポリシー的に重複申請となり、
審査が通らなくなってしまったのです。
このように、「無効化=停止」「無効=永久停止」と混同してしまうと、本来復活できるアカウントを自ら使えなくしてしまうリスクがあります。
まずは、冷静に「無効化」かのか「永久停止(閉鎖)」かを確認しましょう!
まとめ
- アドセンスは6か月間広告表示がないと「無効化」される
- 警告メールが届いたら30日以内に広告を表示すれば防止可能
- 無効化後も再ログインしてサイトをリンクすれば復活できる
- 「無効化」と「永久停止(閉鎖)」は別物。無効化は再利用可能
2025年もアドセンスアカウントを大切に管理し、長く安定した収益を目指しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1.アドセンスの無効化とは何ですか?
A1.6か月間広告が表示されなかったAdSenseアカウントが初期状態に戻されることです。再ログインして広告を設定すれば再び利用できます。
Q2.アドセンスの無効化は復活できますか?
A2.はい、できます。アカウントに再ログインし、広告コードを貼って再度広告表示が確認されれば自動的に再有効化されます。
Q3.「無効化」と「永久停止(閉鎖)」の違いは何ですか?
A3.無効化は広告未表示による初期化で復活可能、永久停止(閉鎖)はポリシー違反による停止で復活不可能です。
Q4.無効化後も収益は受け取れますか?
A4.はい。無効化時に保留となっていた報酬は、アカウントを再有効化すれば支払われます。
Q5.アドセンスの無効化を防ぐには?
A5.半年に一度でも広告が表示される状態を維持することが重要です。テスト用サイトで広告を表示させるのも有効です。

