2025年9月現在、PHPは最新バージョン 8.4が登場しています。
レンタルサーバーの管理画面やWordPressの推奨バージョン表示で「php8.4に切り替え可能」と出てきて、不安になる人も多いはず。
- 「php8.4って本当に大丈夫?」
- 「互換性に問題はない?」
- 「php8.3と何が違うの?」
この記事では、初心者にもわかりやすくphp8.4の変更点と注意点をまとめました。実際に切替えてテストした内容や、エックスサーバーでの切替方法もご紹介します。
php8.4へ切替えても大丈夫?

結論から言うと、テストした結果、切替えOKです。
ただし、以下の条件を満たしているかを確認してください。
- WordPressやプラグイン・テーマが最新バージョンであること
- サーバーが公式にphp8.4へ対応済みであること
- 特殊な古いコード(php7系以前の書き方)を使っていないこと
もし心配なら、まずはステージング環境(テスト用)やサブドメインでphp8.4に切替えて動作確認してみるのがおすすめです。
php8.4で変わった主なポイント
1. 新しい構文・言語機能
- プロパティフック(Property Hooks)が追加され、クラスのプロパティに対して柔軟な処理が可能に。
- 改良された型システムにより、コードの安全性が向上。
2. パフォーマンス向上
- JIT(Just In Time コンパイラ)の最適化により、処理速度がphp8.2や8.3よりも高速化。
- 大規模サイトやAPI処理では特に効果が期待できます。
3. 非推奨(Deprecation)機能の追加
- いくつかの古い関数や書き方が非推奨に指定されました。
- 例:古い配列の扱い方や曖昧な型変換が警告対象に。
php8.4に切替える前にチェックすべきこと
- WordPressの推奨PHPバージョンを確認(ダッシュボードの「サイトヘルス」に表示されますが、公開間もない場合は表示されないこともあります)
- プラグイン互換性チェック(公式ページやフォーラムで「php8.4対応」と書かれているか)
- サーバーの簡単切替機能を利用(特にエックスサーバーは1クリックで戻せるので安心)
エックスサーバーでphp8.4へ切替える方法
エックスサーバーは管理画面から簡単にphpバージョンを切り替えられます。
- サーバーパネルにログイン
- 「PHP Ver.切替」をクリック
- 対象ドメインを選択
- プルダウンから「PHP8.4.x」を選択
- 「変更」ボタンを押す
わずか数クリックで反映され、すぐにWordPressでphp8.4を使えるようになります。
もし不具合が出ても、同じ手順でphp8.3や8.2に戻せるので安心です。
実際にphp8.4へ切替えてみた感想

エックスサーバーでは、2025年9月11日から利用開始となりました。
利用しているエックスサーバーで、実際にphp8.4.12に切り替えてみました。
サーバーパネルの「PHP Ver.切り替え」から設定変更しました。あっという間に完了しました。

最新バージョンのphp8.4.12を選びました。この段階では、まだ、推奨にはなっていませんでしたので、少し不安もありました。
しかし、エックスサーバーで利用可能との連絡を信じてテストサイトで実施してみました。

私のテストサイトの環境(WordPress6.8.2+最新テーマ+主要プラグイン)では、
- ページ表示速度が体感で速くなった
- エラーや互換性問題は、今のところほぼなし
- プラグイン「Wordfence Security」でphp切り替え後に更新が求められたが、簡単に成功した
という結果でした。
結論:最新環境を維持しているなら、php8.4への切替は安心してOKです。
よくある質問(FAQ)
Q. php8.3から8.4にすぐ切替えるべき?
A. セキュリティ面では早めの移行が望ましいですが、古いプラグインを多用しているならテスト後に切替えがおすすめです。
Q. もし不具合が出たら?
A. エックスサーバーならワンクリックで旧バージョンに戻せるので安心です。
Q. php8.3はいつまで使える?
A. php8.3は2026年12月までセキュリティサポートがあります。その間にphp8.4対応へ移行するのが安心です。
まとめ
- php8.4はパフォーマンス強化と新機能追加が中心
- WordPressユーザーも安心して利用可能
- エックスサーバーなら数クリックで切替&戻すことができる
不安があるなら、まずはテスト環境で動作確認してから本番サイトを切替えましょう。