2025年12月12日(日本時間)、Googleは今年3回目となる「2025年12月のコア アップデート(December 2025 core update)」の展開を開始したことを公式に発表しました。
年末のこの時期に始まった大規模なアルゴリズム更新。
「順位が不安定になっている」
「これからどうなるの?」
と不安に感じている方も多いと思います。
本記事では、発表されたばかりの公式情報と、2025年のSEOトレンドを踏まえた「起こりうる変化」について、現時点での最新情報をまとめます。
2025年12月のコアアップデートの概要(公式情報まとめ)

まずは、Googleから発表されている確定情報を整理します。
- 名称: December 2025 core update(2025年12月のコアアップデート)
- 開始日: 2025年12月11日 午前9時25分(太平洋時間)
- ※日本時間では 12月12日 午前2時25分頃

展開期間: 完了まで 最大2週間〜3週間 かかる見込み

対象: 全ての言語、全ての地域の検索結果
Google公式のステータスダッシュボードで「ロールアウト(展開)中」であることが確認されています。
公式のアナウンス内容は?
Googleは今回のアップデートについて、「検索ユーザーにとって関連性が高く、満足度の高いコンテンツをより適切に表示するための定期的な更新」と説明しています。
Today we released the December 2025 core update. We'll update our ranking release history page when the rollout is complete: https://t.co/7dmc4qr2hX
— Google Search Central (@googlesearchc) December 11, 2025
特別な「新しいルール」が追加されたわけではなく、「これまで通り、ユーザーの役に立つコンテンツを作っているなら、特に行うべきことはない」というのが公式のスタンスです。
なぜ「12月」に? 2025年の傾向から見る考察
2025年は、3月、6月に続き、これが3回目のコアアップデートとなります。
通常、Googleは年末のホリデーシーズン(商戦期)の混乱を避けるため、12月中旬以降の大きな変更を控える傾向がありましたが、今回は年内完了を目指したスケジュールで投入されました。
ここから読み取れる、今回のアップデートのポイントを考察します。
① 「小規模な更新」の積み重ねと評価の正常化
Googleは最近、ドキュメントに「公表されない小規模なコアアップデートも頻繁に行っている」という記述を追加しました。
今回の12月アップデートは、これまでの小規模な変更の集大成、あるいは2025年の総仕上げとして、検索順位の適正化(微調整)を行う意図が強いと考えられます。
② AI生成コンテンツへの評価基準の厳格化(継続)
2025年を通じて、SEO業界の大きなテーマは「AIコンテンツの品質」でした。 単にAIで大量生産しただけの「薄い記事」や、ファクトチェックが甘い情報は、3月・6月のアップデートで大きく順位を落としました。
今回の12月アップデートでも、「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」が不足しているサイトや、ユーザー体験(UX)を損なう広告過多なサイトに対して、改めて厳しい評価が下される可能性があります。
詳しくは ➡ 「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」
③ 「リカバリ」のチャンスでもある
過去のアップデートで順位を落としてしまったサイトにとって、今回の更新は「復活のチャンス」でもあります。
Googleは「コンテンツを改善していれば、次のコアアップデートで再評価される可能性がある」としています。
もし、過去数ヶ月で記事のリライトや品質改善に努めてきたなら、今回のタイミングで順位が回復する動きが見られるかもしれません。
今、Web担当者がやるべきこと(対策)

アップデートが始まったばかりの今、最も重要なのは「パニックになって不必要な変更を加えないこと」です。
ぼくもかつては直ぐに対策を講じて失敗したことがあります。
変動は一回だけではなく、数回にわたり検索順位が変動することも経験しています。
途中で、データを確認せず、また展開が終了しない時点でサイトに変更を加えることは、おすすめしません。
そこで、重要なポイントを3つ解説します。
静観する(少なくとも展開完了まで)
アップデート期間中(今後2〜3週間)は、検索順位が乱高下することがよくあります。
今日下がっても、明日戻ることもあります。完全に展開が終了するまでは、大きなサイト改修や記事の削除などは控えましょう。
Google Search ConsoleとGA4をモニタリング
順位だけでなく、「クリック数」や「表示回数」の推移を注視してください。
特定のページだけが落ちているのか、サイト全体が落ちているのかで、原因の切り分けができます。
「ユーザーの役に立っているか?」を自問する
順位が下がった場合、テクニカルなSEO(metaタグやリンク構造など)をいじる前に、コンテンツの中身を見直してください。
- その記事は、最新の情報を含んでいますか?
- 他のサイトにはない、独自の視点(オリジナル画像や体験談)はありますか?
- 読んでいて「解決した」と思える内容ですか?
まとめ:2026年に向けた準備期間と捉えよう
2025年12月のコアアップデートは、今年最後の大きな順位変動イベントとなりそうです。 年内に展開が完了する見込みですので、まずは落ち着いて結果を待ちましょう。
今回の変動結果は、「2026年にGoogleがどのようなコンテンツを評価したいのか」を示す重要な指標になります。
結果に一喜一憂せず、来年に向けたサイト改善のヒントとして活用していきましょう。
あなたのサイトでは順位変動は見られましたか?
「X(旧Twitter)」などで最新の変動状況をチェックしつつ、まずは情報の収集に努めましょう。
順位変動の傾向や、具体的な勝者・敗者の傾向が見えてきたら、また追記・報告します。
