レンタルサーバーを初めて契約する際、「どのプランを選べばいいのか」「料金や機能の違いが分からない」と悩む方も多いでしょう。
サーバーの種類や料金プラン、セキュリティ対策など、事前に知っておくべきポイントを押さえておくことで、後悔のない選択ができます。
本記事では、初心者がスムーズにレンタルサーバーを契約し、安心して運用できるように、重要なポイントを分かりやすく解説します。
レンタルサーバーの種類を理解する

まず押さえておきたいのが、レンタルサーバーの種類です。目的や予算によって最適な選択肢が変わります。
共有サーバー
- 特徴: 複数のユーザーで1台のサーバーを共有
- メリット: 低コスト、管理の手間が少ない
- 向いている人: 個人ブログ、小規模サイト運営者
- 注意点: 他ユーザーの影響でパフォーマンスが変動することも
初心者がブログを初めて開設するレンタルサーバーは、エックスサーバーやロリポップなどの共有サーバーが選ばれています。
VPS(仮想専用サーバー)
- 特徴: 1台のサーバーを仮想的に分割して使用
- メリット: 共有サーバーより自由度が高く、安定したパフォーマンス
- 向いている人: アクセスが増えてきたサイト、特殊な設定が必要なサイト
- 注意点: 基本的なサーバー管理知識が必要
専用サーバー
- 特徴: 1台のサーバーを独占的に使用
- メリット: 最大限の自由度とパフォーマンス
- 向いている人: 大規模サイト、ECサイト、高トラフィックサイト
- 注意点: コストが高く、管理に専門知識が必要
クラウドサーバー
- 特徴: クラウド上の仮想環境
- メリット: 拡張性が高く、トラフィックに応じて柔軟にリソース調整可能
- 向いている人: 将来的な拡大を見込むサイト、変動するアクセス数のサイト
- 注意点: 料金体系が複雑なことも
初心者の方には、まずは共有サーバーからスタートすることをおすすめします。管理の手間が少なく、コストパフォーマンスも良いためです。
サーバーの重要なスペックとは?

レンタルサーバーを選ぶとき、多くの初心者の方が「スペック」という言葉に戸惑います。パソコンを買うときのCPUやメモリのように、サーバーにも性能を表す様々な指標があります。
これらの数値は、あなたのブログやウェブサイトの読み込み速度、安定性、そして将来の拡張性に大きく影響します。
ここでは、初心者の方でも理解できるよう、重要なスペックについて詳しく解説します。
ディスク容量
ディスク容量は、サーバー上にあなたのウェブサイトのファイルをどれだけ保存できるかを示す数値です。
写真や動画をたくさん使うブログなのか、それともテキストが中心のシンプルなサイトなのかによって、必要な容量は変わってきます。
ディスク容量は、パソコンのハードディスクと同じようなものと考えるとわかりやすいでしょう。WordPressのインストールにはおよそ50MB程度の容量が必要で、最初は小さいですが、記事を書いていくうちに容量は増えていきます。特に写真をたくさん使うブログでは、数年運営するうちに数GBの容量になることも珍しくありません。
テキストだけのブログであれば10GB程度でも十分ですが、写真を多用するなら20GB以上、動画を扱うなら50GB以上あると安心です。最近のレンタルサーバーではディスク容量が無制限と表示されることもありますが、実際には「適正利用」の範囲内という条件があるケースが多いので、利用規約を確認しておくことをおすすめします。
転送量(トラフィック制限)
転送量は、あなたのサイトを閲覧する人がどれだけデータをダウンロードできるかという月間の上限を示しています。アクセス数が多いサイトや、大きな画像や動画を掲載しているサイトでは、この数値が重要になります。
転送量は水道の蛇口からの水量のようなものです。
たくさんの訪問者が同時にアクセスしたり、大きなファイルをダウンロードしたりすると、その分多くの「水」(データ)が流れることになります。多くのレンタルサーバーでは月間の転送量に制限を設けており、これを超えるとサイトが一時的に閲覧できなくなったり、追加料金が発生したりすることがあります。
初心者の方が運営する個人ブログであれば、月間50GB〜100GBの転送量があれば十分です。これは1日あたり数千人の訪問者に対応できる量です。「転送量無制限」と表示されているサーバーもありますが、こちらも「適正利用」の範囲内という条件があることが多いため、利用規約を確認しておきましょう。
万が一、ブログが人気になり転送量が増えてきたら、それはうれしい悩みです。その時は、より上位のプランやVPSへの移行を検討するタイミングかもしれません。
CPUとメモリ
CPUとメモリは、サーバーの処理能力を表す重要な指標です。共有サーバーでは具体的な数値が明示されないことが多いのですが、サイトの表示速度や同時アクセス処理能力に直結する重要な要素です。
CPUはサーバーの「頭脳」、メモリは「作業机」のようなものです。
WordPressのような動的サイトでは、訪問者がページを表示するたびに、CPUがプログラムを実行し、メモリ上でデータを処理します。CPUの性能が高く、メモリ容量が大きいほど、複雑な処理や多くの同時アクセスに対応できます。
共有サーバーでは、一般的に「◯コア」という形でCPUが割り当てられ、メモリは1GB~4GB程度が標準です。初心者の方の個人ブログなら、この程度のスペックで十分ですが、ECサイトやアクセス数の多いサイトを運営する場合は、より高いスペックが必要になります。
共有サーバーでは明確な数値が示されないことも多いので、レビューや口コミで実際の動作速度を確認するのも良い方法です。「WordPress実行に最適化されている」と明記されているサーバーは、必要なCPUとメモリの調整がされていることが多いです。
マルチドメイン対応
マルチドメイン対応とは、1つのサーバーアカウントで複数のドメイン(サイトのアドレス)を運用できる機能です。将来的に複数のサイトを運営したい場合は、この機能が重要になります。
例えば、趣味のブログ「hobby.com」と、副業用のブログ「work.com」を別々に運営したいとき、マルチドメイン対応のサーバーなら1つの契約で両方のサイトを管理できます。これにより、サーバー費用を節約できるだけでなく、管理の手間も減らせます。
初心者の方は、まず1つのサイトから始めることが多いと思いますが、将来的な拡張性を考えると、少なくとも5つ以上のドメインに対応しているサーバーを選ぶと良いでしょう。
中には10や20、無制限にドメインを追加できるサーバーもあります。
ただし、マルチドメイン対応でも、サーバーリソース(CPU、メモリ、ディスク容量)は共有されるため、あまりに多くのサイトを運営すると全体的にパフォーマンスが低下する可能性があります。3〜5サイト程度なら、一般的な共有サーバーでも十分対応できるでしょう。
データベース数
データベースは、WordPressなどのCMSがコンテンツや設定を保存するために必要な「倉庫」のようなものです。
複数のサイトを運営する場合や、複雑な機能を持つサイトを作る場合は、複数のデータベースが必要になります。
WordPressサイトを1つ運営するなら、データベースは1つで十分です。しかし、複数のWordPressサイトを運営したい場合や、他にフォーラムやEC機能など、データベースを使う機能を追加したい場合は、複数のデータベースが必要になります。
初心者の方でも、将来的な拡張性を考えると、最低でも5つ以上、できれば10個以上のデータベースが作成できるサーバーを選ぶことをおすすめします。データベースの容量も重要で、1つあたり100MB以上あると安心です。
データベースのタイプも確認しておくと良いでしょう。多くのサーバーでは「MySQL」というデータベースが使われていますが、バージョンによって互換性や性能が異なります。WordPress最新版に対応しているMySQLバージョン5.6以上、できれば5.7以上が使えるサーバーを選ぶと、将来的なバージョンアップに対応しやすくなります。
PHP設定
PHPは、WordPressなどのCMSを動かすためのプログラミング言語です。PHPの設定やバージョンは、サイトの動作速度や安全性に大きく影響します。
WordPressを快適に動かすためには、PHP7.4以上、できればPHP8系が使えるサーバーが理想的です。PHP7以前のバージョンは動作が遅いだけでなく、セキュリティ面でも問題があるため避けるべきです。
PHPの設定で重要なのは「メモリ制限」です。WordPressの管理画面でプラグインをインストールしたり、大きな画像をアップロードしたりする際には、一時的に多くのメモリを使用します。メモリ制限が低すぎると「メモリ不足エラー」が発生して操作ができなくなることがあります。
初心者の方のブログなら128MB以上、できれば256MB以上のPHPメモリ制限があるサーバーを選ぶと安心です。また、「実行時間制限」も重要で、大きなプラグインのインストールや、データのインポートなど、時間のかかる処理を行う場合は、最低でも30秒以上、できれば60秒以上の実行時間が許可されているサーバーが良いでしょう。
最近のレンタルサーバーでは、コントロールパネルからPHPのバージョンや設定を変更できるものが増えています。自分のサイトに最適な設定を選べるという点で、こうした機能があるサーバーは初心者にもおすすめです。
常時SSL対応
SSL(Secure Sockets Layer)は、サイトとユーザー間の通信を暗号化する技術です。
URLが「http://」ではなく「https://」から始まるサイトはSSLを導入しています。現在ではセキュリティ面だけでなく、SEO(検索エンジン最適化)の観点からも、SSLは必須となっています。
多くのレンタルサーバーでは、無料でSSL証明書を取得できるサービスが提供されています。
「Let’s Encrypt」という無料のSSL証明書を自動的に設定してくれるサーバーを選ぶと、初心者でも簡単にサイトをセキュアにできます。
「常時SSL」に対応しているサーバーなら、http://でアクセスした場合でも自動的にhttps://にリダイレクトされるため、ユーザーは常に安全な接続でサイトを閲覧できます。また、サイト内の画像やスクリプトなども自動的にhttps://に変換される「混在コンテンツ対策」が施されているサーバーを選ぶと、さらに安心です。
バックアップ機能
バックアップは、サイトのデータを定期的に保存しておく機能です。
サーバーのトラブルやウイルス感染、操作ミスなどで万が一データが失われた場合にも、バックアップがあれば復旧できます。
初心者の方こそ、バックアップ機能が充実したサーバーを選ぶことをおすすめします。理想的なバックアップ機能とは、次のような特徴を持っています:
- 自動バックアップ:少なくとも毎日、できれば複数回の自動バックアップが行われる
- 長期保存:1週間〜1ヶ月程度の期間、複数のバックアップを保存してくれる
- 簡単復元:コントロールパネルから簡単な操作でバックアップから復元できる
- 部分復元:サイト全体ではなく、特定のファイルやデータベースのみを復元できる
多くのレンタルサーバーでは、基本的なバックアップ機能は提供されていますが、保存期間や復元の手軽さは会社によって異なります。バックアップの重要性は初心者の方には特に高いので、この機能が充実しているサーバーを選ぶことをおすすめします。
初心者に最適なサーバースペック

初めてブログやウェブサイトを始める方にとって、理想的なレンタルサーバーのスペックをまとめると以下のようになります:
- ディスク容量:最低10GB以上、写真や動画を多用する場合は20GB以上
- 転送量:月間50GB以上、できれば無制限
- CPUとメモリ:WordPress最適化されたサーバー(具体的な数値は確認しづらいが口コミで評判の良いもの)
- マルチドメイン:5つ以上対応
- データベース:5つ以上作成可能
- PHP:バージョン7.4以上、メモリ制限256MB以上
- 常時SSL:無料SSL証明書付き
- バックアップ:自動バックアップ、簡単復元機能あり
これらの条件を満たすレンタルサーバーであれば、初心者の方でも安心してブログ運営をスタートできるでしょう。ただし、すべての条件を満たすサーバーは価格も高くなる傾向があるため、自分のブログの目的や予算に合わせて、特に重視したいポイントを選ぶことも大切です。
技術的なスペックだけでなく、サポート体制や管理画面の使いやすさも初心者にとっては重要なポイントです。日本語の電話サポートや、わかりやすい管理画面を提供しているサーバーを選ぶと、スペックだけでは判断できない「使いやすさ」が得られることもあります。
料金プランの罠に注意

レンタルサーバーを契約する際、料金プランをしっかり確認しないと、予想以上の費用がかかってしまうことがあります。初期費用や月額料金だけでなく、最低利用期間や更新時の料金、さらには見落としがちな隠れたコストにも注意が必要です。
ここでは、契約前にチェックすべきポイントを解説します。
初期費用と月額料金のバランスを確認
レンタルサーバーの料金には、最初にかかる「初期費用」と毎月支払う「月額料金」があります。初期費用が無料のプランもありますが、逆に月額料金が割高になっているケースもあるため、総額でどのくらいのコストがかかるのかを確認することが大切です。
また、キャンペーン価格で最初の数カ月だけ安くなるプランもありますが、割引が終了した後の通常料金も忘れずにチェックしましょう。
最低利用期間の縛りに注意
一部のレンタルサーバーでは、契約期間の縛りがあり、最低でも1年間などの長期契約が必要な場合があります。途中解約すると違約金が発生することもあるため、契約前に「最低利用期間」の条件を確認しましょう。
特に、初心者の方は、まずは短期間のプランや無料お試し期間を活用し、使いやすさを確かめてから本契約するのがおすすめです。
更新時の料金が高くならないかチェック
初回契約時は割引価格で提供されることが多いですが、契約更新時に料金が大幅に上がるケースもあります。
例えば、初年度は月額500円でも、2年目以降は1,000円になることもあります。
契約前に、更新後の料金がいくらになるのかを確認し、長期的に無理のないプランを選ぶことが大切です。
隠れたコストに注意
レンタルサーバーには、基本料金以外にも追加費用が発生することがあります。
例えば、以下のような料金が発生する可能性があります。
- ドメインの更新費用: 初年度無料でも、次年度以降に更新料が必要な場合がある。
- バックアップの復元費用: 自動バックアップは無料でも、データ復元に追加料金がかかることがある。
- セキュリティ対策費用: SSL証明書が有料の場合や、高度なセキュリティ機能を追加する際に費用が発生することがある。
契約前に、公式サイトの料金ページをよく確認し、想定外の費用がかからないかチェックしましょう。
レンタルサーバーを選ぶ際は、単に「安い」という理由だけで決めるのではなく、長期的なコストや契約条件をしっかり確認することが大切です。
料金プランの詳細を理解し、無駄な出費を防ぎましょう。
サーバーの安定性
レンタルサーバーを選ぶ際に、サーバーの安定性とサポート体制は非常に重要なポイントです。
サーバーが頻繁にダウンすると、ウェブサイトの訪問者が減少し、ビジネスの信頼性にも影響を与えます。
また、トラブルが発生した際に、迅速に解決できるサポート体制が整っているかどうかも確認しておきましょう。ここでは、アップタイム保証、バックアップ体制、サポート対応時間、サポート方法について詳しく解説します。
アップタイム保証とは?
アップタイム保証とは、サーバーが正常に稼働している時間の割合を保証するサービスのことです。
多くのレンタルサーバーでは「99.9%のアップタイム保証」といった形で表記されます。これは1年間(約8,760時間)で約8時間45分以上のダウンタイムが発生しないことを意味します。
信頼性の高いレンタルサーバーを選ぶためには、アップタイムの実績や保証内容をチェックしましょう。もし頻繁にダウンしてしまうと、訪問者がサイトを閲覧できなくなり、ビジネスチャンスを逃してしまうこともあります。
バックアップ体制の重要性
ウェブサイトのデータは、誤操作やサーバートラブル、ハッキングなどで失われる可能性があります。そのため、定期的なバックアップを提供しているレンタルサーバーを選ぶことが重要です。
多くのサーバーでは、毎日または毎週の自動バックアップ機能を提供しており、万が一の際に復元できるようになっています。
ただし、復元できる期間や回数に制限がある場合もあるので、契約前に確認しておきましょう。
また、サーバー側のバックアップだけでなく、自分でも定期的にデータをバックアップする習慣をつけることをおすすめします。
サポート体制

初心者にとって、レンタルサーバーのサポート対応時間は特に重要です。
サーバーの設定やトラブル対応は、専門知識が必要なことが多いため、困ったときにすぐに相談できるサポート体制が整っているかどうかを確認しましょう。
サポート対応時間をチェック
サーバー会社によっては24時間365日対応しているところもあれば、平日の日中のみ対応している場合もあります。もし深夜や早朝にトラブルが発生したときにサポートが受けられないと、問題が長時間放置されてしまう可能性があります。
契約前に、自分の運用スタイルに合ったサポート対応時間を持つサーバーを選びましょう。
どんなサポート方法があるのか?
レンタルサーバーのサポート方法には、主にメール、チャット、電話、FAQ(よくある質問)ページの4つがあります。
それぞれの特徴を理解して、自分に合ったサポートが受けられるか確認しましょう。
メールサポートは、多くのレンタルサーバーで提供されており、問い合わせ内容をじっくりと説明できるメリットがあります。ただし、返信に時間がかかる場合があるため、急ぎのトラブルには向いていません。
チャットサポートは、比較的リアルタイムで対応してもらえるため、初心者にも使いやすい方法です。電話サポートは、直接オペレーターと話せるため、複雑な問題を素早く解決できるメリットがありますが、対応時間が限られている場合が多いです。
また、FAQページが充実しているかどうかも重要なポイントです。基本的な設定やトラブルシューティングはFAQを見れば解決できることが多いため、事前に確認しておくと安心です。
サーバーの安定性とサポート体制は、快適なサイト運営に欠かせない要素です。契約前にこれらのポイントをしっかりチェックし、安心して利用できるレンタルサーバーを選びましょう。
安心してサイト運営をするためには、サーバーの安定性とサポート体制が重要です。
セキュリティ対策

レンタルサーバーを利用する際に、セキュリティ対策をしっかり行うことはとても重要です。適切な対策を講じていないと、ハッキングやウイルス感染のリスクが高まり、ウェブサイトが改ざんされたり、個人情報が漏洩したりする可能性があります。
ここでは、初心者でも実践できる基本的なセキュリティ対策として、SSL証明書、ファイアウォール設定、マルウェア対策、自動アップデートについて解説します。
SSL証明書で通信を暗号化
SSL証明書は、ウェブサイトと訪問者の間の通信を暗号化し、安全にデータをやり取りできるようにする仕組みです。
これが設定されていると、ウェブサイトのURLが「http://」ではなく「https://」で始まり、ブラウザに鍵マークが表示されます。
SSLを導入することで、個人情報やクレジットカード情報の盗聴を防ぎ、信頼性の高いサイトとして訪問者に安心感を与えることができます。最近では、無料で利用できる「Let’s Encrypt」などのSSL証明書を提供しているレンタルサーバーも多く、初心者でも簡単に導入できます。
ファイアウォール設定で不正アクセスを防ぐ
ファイアウォールは、不正アクセスを防ぐためのセキュリティ機能です。
これを適切に設定することで、サーバーに不要な通信が届かないようにブロックし、攻撃のリスクを減らすことができます。レンタルサーバーによっては、管理画面から簡単にファイアウォールの設定を変更できる場合もあります。
例えば、特定の国やIPアドレスからのアクセスを制限したり、管理画面へのログインを特定のネットワークからのみに制限したりすることで、より強固なセキュリティを確保できます。
初心者でも、レンタルサーバーの提供する基本的なファイアウォール機能を有効にするだけで、大きな効果が得られます。
マルウェア対策でサイトを守る
マルウェア(悪意のあるソフトウェア)は、ウェブサイトを改ざんしたり、ウイルスを拡散したりする危険なプログラムです。
万が一、自分のサイトがマルウェアに感染してしまうと、検索エンジンから「危険なサイト」として警告を受けたり、訪問者の個人情報が流出したりする可能性があります。
そのため、レンタルサーバーが提供するマルウェアスキャン機能を利用し、定期的にサイトの安全性をチェックすることが重要です。
また、不要なプラグインや古いスクリプトを放置すると攻撃の対象になりやすいため、使用しないものは削除し、サイトを常にクリーンな状態に保ちましょう。
自動アップデートでセキュリティを強化
ウェブサイトのシステムやプラグインは、定期的にアップデートが提供されます。
これらのアップデートには、新機能の追加だけでなく、セキュリティの脆弱性を修正するためのパッチが含まれていることが多いため、必ず適用するようにしましょう。
特に、WordPressなどのCMSを利用している場合は、テーマやプラグインも常に最新の状態に保つことが大切です。多くのレンタルサーバーでは、WordPressの自動更新機能を提供しているので、それを有効にすることで手間をかけずに安全性を確保できます。
アップデートを怠ると、古いバージョンの脆弱性を狙った攻撃を受けるリスクが高まるため、常に最新の状態を保つことを心がけましょう。
セキュリティ対策は、初心者でも基本的なポイントを押さえればしっかりと実践できます。SSL証明書の導入、ファイアウォールの設定、マルウェア対策、そしてシステムの自動アップデートを適切に行うことで、安全で信頼性の高いウェブサイトを運営できるようになります。
サーバーの使いやすさ

初心者にとって、レンタルサーバーの使いやすさは非常に重要なポイントです。
サーバーの操作が難しいと、ウェブサイトの設定や管理に時間がかかり、思うように運用できなくなることもあります。
スムーズにサイトを構築し管理するためには、分かりやすいコントロールパネルや簡単なWordPressのインストール機能、適切なバージョン管理が備わっているサーバーを選びましょう。
また、契約前に無料お試しを利用し、自分にとって使いやすいかどうかを確認するのもおすすめです。
直感的に操作できるコントロールパネル
レンタルサーバーには、「コントロールパネル」と呼ばれる管理画面が用意されています。
これは、ドメインの設定やメールの管理、データベースの作成などを簡単に行うためのものです。初心者でも迷わず操作できるように、視覚的に分かりやすいインターフェースを提供しているサーバーを選ぶと良いでしょう。
代表的なものとして「cPanel」や「Plesk」、またはサーバー独自のコントロールパネルがあります。契約前に、公式サイトのデモ画面や無料お試しを利用して、操作のしやすさをチェックしておくと安心です。
ワンクリックでできるWordPressのインストール
WordPressを使ってブログやサイトを作りたい場合、簡単にインストールできる機能があるかどうかも確認しましょう。
多くのレンタルサーバーでは「ワンクリックインストール」機能を提供しており、専門知識がなくても数分でWordPressをセットアップできます。
もし手動でインストールしなければならないサーバーを選んでしまうと、データベースの設定やファイルのアップロードなど、初心者には少し難しい作業が必要になります。
スムーズにサイトを立ち上げるために、簡単インストール機能があるかをチェックしましょう。
バージョン管理で安定した運用を
サーバーのソフトウェアやプログラムには、それぞれのバージョンがあります。
例えば、PHPやMySQLのバージョンによっては、古いプログラムが動かなくなったり、新しい機能が使えなかったりすることがあります。
レンタルサーバーによっては、複数のバージョンを簡単に切り替えられる機能を提供している場合があり、これによりWordPressやプラグインの互換性を調整しやすくなります。
管理画面から手軽にバージョンを変更できるかどうかも、サーバー選びのポイントの一つです。
WordPressに最適なレンタルサーバーの選び方

最後に、初心者向けのサーバー選びの手順をご紹介します。
- 目的を明確にする:個人ブログなのか、ECサイトなのか、目的によって必要なスペックが変わります。
- 予算を決める:月額いくらまでなら支払えるか、予算を設定しましょう。
- 必要なスペックを洗い出す:上記で解説したスペックの中で、特に重視するポイントを決めましょう。
- 複数のサーバーを比較する:価格だけでなく、機能や評判も含めて比較しましょう。
- 無料お試し期間を活用する:可能であれば、無料お試し期間を利用して実際に使い勝手を確かめましょう。
- レビューや評判をチェック:実際に利用しているユーザーの評判を調べるのも重要です。
無料お試しを利用して操作性を確認
初めてレンタルサーバーを契約する際は、無料お試し期間があるサービスを利用すると安心です。
多くのレンタルサーバーでは、7日間や14日間の無料お試しを提供しており、その間にコントロールパネルの使いやすさやWordPressのインストールの簡単さをチェックできます。
実際に触ってみることで、自分に合ったサーバーかどうか判断しやすくなります。
使いやすいレンタルサーバーを選ぶことで、初心者でもスムーズにサイトを運営できます。コントロールパネルの分かりやすさ、簡単なWordPressのインストール、柔軟なバージョン管理に加えて、無料お試しを活用して操作性を確認し、安心して使えるサーバーを見つけましょう。
WordPressに人気のレンタルサーバー4社を比較
初心者向けWordPressブログに適したレンタルサーバーを4社ご紹介します。
サーバー名 | 月額費用(税込) 1年契約の場合 | WordPress自動インストール | PHP/MySQL | 特徴 |
---|---|---|---|---|
エックスサーバー | 990円〜 | ○ | 最新版対応 | 高速・安定・充実電話サポートあり |
ConoHa WING | 990円〜 | ○ | 最新版対応 | 高速SSD・WordPress特化 |
ロリポップ | 495円〜 | ○ | バージョン選択可 | 低価格・初心者向け |
さくらのレンタルサーバ | 550円〜 | ○ | 最新版対応 | 安定性・国産サーバー |
※価格は2025年3月時点の参考価格です。詳細は各サービスの公式サイトでご確認ください。
キャンペーン画あると、さらに安くなります。公式サイトで最新の料金を確認しましょう!
「エックスサーバー」
高速・安定性に定評があり、WordPress運営に必要な環境が整っています。月額990円からと少し高めですが、電話でのサポートも充実しています。
選び方で迷ったら、無料ドメインが2つサービスのエックスサーバーを選んで間違いはありません。
ユーザーが国内トップなので、困った時の解決記事が豊富に公開されているため、安心です。ぼくも使っています。

「ConoHa WING」
WordPress専用の高速サーバーで、月額900円からとリーズナブル。使いやすい管理画面が初心者に好評です。

*無料お試し期間はありませんが、初回申込み月は無料で利用できます。
「ロリポップ」
月額330円からと低価格で、初心者向けのサポートが充実しています。機能は少し限られますが、はじめてのブログならコスパ最強のサーバーです。
ある程度自分でマニュアルで解決できるなら、料金が安くハイスピードのロリポップがおすすめです。

「さくらのレンタルサーバ」
老舗の国産サーバーで、安定性が高く、月額515円からとリーズナブル。日本語サポートが充実しているのも魅力です。

まとめ
レンタルサーバーの選び方から、WordPressのインストール、初期設定までの流れを解説しました。初心者の方でも安心してスタートできるよう、必要な手順を詳しく説明しています。
WordPressでのブログ運営は、最初の設定が重要です。特にセキュリティ対策やバックアップの設定は必ず行いましょう。また、定期的なWordPressやプラグインのアップデートも忘れずに行うことで、安全なブログ運営が可能になります。
サーバー選びで悩んだら、無料相談や問い合わせを活用して、自分のニーズに合ったサーバーを見つけてください。よいサーバー環境と適切な初期設定が、あなたのブログ成功への第一歩となることを願っています!