生成AIでブログ記事を書くと、もう少し詳しい内容を生成して欲しくなりませんか?
箇条書きで表示されたり、説明文章が短いなど、特徴のないコンテンツを出力します。
そこで当記事では、高品質の記事を作る生成AIの効果的な使い方を紹介します。
また、生成AIはChatGPTを使い、具体的事例をもとに説明します。
この方法を使うと、今までとは格段に違う高品質の記事が作成できるので、ぜひ試してみてください。
生成AIが書いた記事の問題点

ブログ記事を生成AIで書かせると、浅い内容の記事を出力します。
いたるとことが箇条書きで表示されたり、説明文章が十分でないなど、期待を裏切ることがあるでしょう。
最新の生成AIはそれなりにネットから新しい情報を収集して記事を生成するのですが、どうも思ったような深い内容を出力しません。
何度も何度も生成AIに追加の指示をだすことになり、とっても不便ですね!
なぜ、プロンプトを書いても内容の浅い記事しか出力しないのでしょうか?
プロンプトの内容が原因?

その原因は、生成AIに指示するプロンプトの内容に原因があります。
試しに、2025年4月時点でChatGPTに、ブログの将来を予測する記事を書かせてみましょう。
プロンプトは「あなたはChatGPTの専門家です。将来のブログはどのように変化しいくのか予測記事を書いてほしい」とChatGPTに指示してみましょう。
以下の様に記事を生成しました。

結果はこのように何の変哲もない、内容ですね!
この結果の内容は、一般的であり、検索すると多数同様な記事が表示されます。
また、各項目の内容は、箇条書きが多く、文章主体のブログ記事とは言えませんね。
この原因は、プロンプトの作り方にあり、その方法を変えることで、結果に雲泥の差が出てきます。
では、順番に解説します。
高品質の記事を作成する、階層的プロンプト
高品質の記事を生成AIに書かせるためには、「プロンプトの階層化」で指示することがポイントです。
今回ご紹介する階層的プロンプトを利用するには、無料版のChatGPTでも十分可能です。
この方法は、現時点で調査した結果としては、最も深い内容を出力する指示方法と考えます。
一般的なプロンプトとの違いはなんでしょうか?
違いを分かりやすく比較してみました。
比較 | プロンプトの階層化 | 一般的プロンプト |
---|---|---|
指示内容 | 2段階で生成AIに指示する | 直接生成AIに指示する |
生成方法 | 1段階目では結果を出さない 2段階目で結果を生成させる | 直接結果が表示される |
生成結果 | 深い内容を考察して出力する | 結果は浅い内容で出力する |
メタプロンプトとの違い
プロンプトを階層化する方法は、「メタプロンプト」と、似ている手法です。
何が違うのか比較してみましょう。
比較 | プロンプトを階層化 | メタプロンプト |
---|---|---|
指示内容 1回目 | 役割とルールを指示し、記事構成を提案するが、結果は出さない | AIに「プロンプト専門家になり、プロンプトを生成する役割を指示する」:メタプロンプト |
指示内容 2回目 | 同じチャット内で、提案に基づいて記事を生成させる | メタプロンプトを新たなチャットに入力する。そこに改めてやりたい指示を出す |
生成結果 | 深い内容を考察して出力する | 階層的プロンプト利用より内容が浅い傾向にある |
生成AIの更新 | 新モデルに更新しても結果は変わらない。 | 新モデルに更新しても結果は変わらない。 |
メリット | 生成AIのひとつチャットで完結 | 高い効果のプロンプトを生成AIが作るので、手間がかからない |
デメリット | 階層を明確に指示する必要があるので、手間がかかる | 2つのチャットを使う手間がある |
メタプロンプトは、初めにどのようにプロンプトを作るのか、プロンプトの作り方をAIに指示します。
そのAIで使うプロンプトをそのAIで生成し、それをそのAIに入力して使うというモデルです。
この方法は、生成AIのモデルが更新されても、影響を受けないメリットがあります。
メタプロンプトのデメリットは、2回の指示を別のChatで使うことになり、面倒だという点です。
ところが、今回のプロンプトを階層化して使うと、一つのChatで利用できるメリットがあり便利です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
では、階層的プロンプトを生成する方法について解説します。
プロンプトを階層化する方法

では、階層化する手順を「ChatGPT」を使って説明します。
プロンプトのテンプレート
プロンプトは、以下の3分割構造です。
- 目的
- 条件
- 階層
目的の書き方
何をしてもらうのかを決めます。
例えば、「ブログの将来を予測してください」などと、生成AIにやってもらいたいことを書きます。
条件の書き方
生成AIに条件を指示します。ぼくが実際に使っているテンプレートの事例です。
- 階層は降順で深くなる
- 階層間は論理的な因果関係を持つ
- 箇条書きは階層構造で表示
- 階層とh3まで番号を付ける
- コードブロック形式(markdown)で出力
- 結論は出さない
階層の書き方
階層を指示する書き方です。
今回の事例は「ブログの将来を予測して」なので、次の様な書き方をしました。
- 第1階層 現状をまとめる
- 第2階層 現状の要素を分解
- 第3階層 要素を深堀して潜在的な問題をまとめる
- 第4階層 深堀して統合された解決策
- 第5階層 深堀して予想外の深い未来予想をまとめる
プロンプトの階層化の事例
3分割構造を実際に書いてみます。
以下がプロンプトを階層化した記述の事例です。
目的
ブログの将来を予測してください
条件
階層は降順で深くなる
階層間は論理的な因果関係を持つ
箇条書きは階層構造で表示
階層とh3まで番号を付ける
コードブロック形式(markdown)で出力
結論は出さない
階層
第1階層 現状をまとめる
第2階層 現状の要素を分解
第3階層 要素を深堀して潜在的な問題をまとめる
第4階層 深堀して統合された解決策
第5階層 深堀して予想外の深い未来予想をまとめる
これでプロンプトに階層化が完了です。
実際に使ってみて満足な結果が得られない場合は、再度調整して使います。
ChatGPTで実行した結果

このプロンプトをChatGPTに入力して実行してみましょう。


その結果は次の通りです。
この段階では、結論は出しません。記事の構成を提案してモラル段階までです。しかも条件は詳細に指示しました。

結果は、5層まであり、かなり詳細な記事構成となりました。
この記事構成を確認して、OKならば「ブログ記事にしてください」と指示するだけでブログ記事を出力します。訂正があれば訂正します。
例えば、一部を引用します。

これでは、文章がまだ箇条書きのままですね。
そこで、「文章を増やして、さらに深く書いて下さい」と追加指示します。
その結果、以下の通り文章が増えて、深い内容を出力しました。

このようにプロンプトを階層化することで、今までの方法ではできなかったコンテンツの高品質化は、可能になりました。
これでもまだ、箇条書きが多いようなら、次の指示をすると改善されます。
事例:「階層とh3までの中で、箇条書きは最小限にして、文章で書いてください」
結果は、箇条書きのない文章でリライトしてくれます。
ChatGPTは無料版を使いましたが、ここまで出力できれば、良いと思います。
ここに、自分独自の考察を追記して、独自性を持たせることが大切です。
まとめ
ここまで、生成AIのプロンプトを階層化することで、ブログ記事の内容を深堀して、高品質な記事を生成できることを紹介しました。
ポイントは次の2つです。
- 初めのプロンプトでは「結論を出さない」こと
- プロンプトを5階層まで深めること
初めに結論を出してしまうと、浅い内容で終わってしまいます。
5階層を条件にしたことで、生成AIは、それに沿って深堀しました。
その結果、深い内容のブログ記事を生成することができました。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
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