GoogleAdSenseの広告を無効クリックから守る対策プラグイン「AdSense Invalid Click Protector」の設定方法を説明します。
無効なクリック(アドセンス狩りを含む)は、AdSenseの「無効なトラフィックの問題」を引き起こす原因の一つで、AdSenseのアカウント停止につながるリスクもあります。
設定方法を紹介します。
AdSenseの無効クリック対策プラグイン「AICP」とは?

「AdSense Invalid Click Protector」(呼称:AICP)は、Google AdSenseの無効クリックを防止するプラグインです。
この記事では以下「AICP」と表記します。
ブログの運営者に落ち度が無くても、無効クリックされた場合は「無効なトラフィックの問題」でペナルティを受けます。
その結果、アカウントが停止されないまでも30日以内の広告配信の制限を受けたり(事実上停止)、最悪の場合AdSenseのアカウントが停止、無効になるリスクがあります。
その対策として、現在の有効な手段はプラグインAICPを導入することになります。
AICPの導入で可能な対策
・ブロックされたユーザーのIPアドレスを記録できる。
AICP導入の注意点
【自動広告での制限】
AICPはAdSenseの自動広告で使うことはできません。自動広告はオフで使います。
【キャッシュプラグインの制限】
AICPを使用する場合はキャッシュプラグインを無効にする必要があります。
「AdSense Invalid Click Protector」のインストール方法
無効クリック対策のプラグイン「AdSense Invalid Click Protector」は、次の環境でインストールしました。
wordpress バージョン 5.6-ja
php バージョン 7.3.16
Cocoon バージョン 2.2.5.7
キーワードからAICPで検索してプラグイン「AdSense Invalid Click Protector」をWordpressにインストールし有効にします。

基本的に設定はデフォルトでOKです。
これでプラグインAICPのインストールは完了しました。
AICPの設定項目の説明
基本的に設定はデフォルトのままでOKですが、念のため各設定項目を簡単に説明します。

(1)Set the Ad Click Limit
同じユーザーがAdSense広告何回クリックしたら広告表示を停止するかを設定します。デフォルトは3回に設定しています。
(2)Click Counter Cooke Expiration Time
同じユーザーの連続クリックをカウントする時間間隔。デフォルトの3時間のままにしておきます。
(3)Set the Visitor Ban Duration (default: 7 days)
無効クリックしたユーザーに対し広告を表示しない期間。デフォルトは7日間です。
7日間の設定では7日より前の記録が消えてしましますので、以下を参考に最低でも1カ月(30日)以上に設定するのが好ましいと思います。
(4)Do you want to use the IP-API Pro key?
有料版を使用しないので「No」です。
(5)Provide your IP-API Pro key
有料版Iを使用しないのでこのまま何も入力しません。
(6)Do you want to block showing ads for some specific countries?
特定の国をブロックしないので「No」のままです。
(7)Banned Country List – Put ISO ALPHA-2 Country Codes
特定の国をブロックしないので空白です。
上記の設定だと、同一ユーザーが3時間以内に3回以上クリックするとAdSense広告の表示が7日間停止されるということになります。
実際に運用してみて変更が必要な場合は調整してください。
インストールが完了したらWordPressの設定をします。
AdSense Invalid Click Protectorはインストールしただけではブロックすることができません。
AICPが機能するためには下記の記事で説明する処理をすることで初めてブロックできるようになります。
無効なトラフィックが発生してしまった方
無効なトラフィックの問題が発生してしまった場合は先にこちらの記事をご覧ください。
おわりに
無効なトラフックの問題の原因となる「無効なクリック」をブロックするWordPressプラグインの設定方法を紹介しました。
ロボットによるAdSense広告へのアタックなどもあり、完全にブロックできるわけではありませんが安心対策にはなります。
どのような原因であってもサイト管理者の責任になりますので是非対策を講じることをおすすめします。