アドセンス収益は昨年比62%まで減少した。
もちろん順位変動の影響もある。
しかし、それだけでは説明しづらい変化も増えてきた。
AI要約。
ゼロクリック検索。
検索行動そのものの変化。
以前なら検索結果を開いていた人が、検索結果上で答えを得る場面も増えている。
そうした変化を観測する中で、ひとつ考え始めたことがある。
それが「意味共有」という考え方だ。
Phase12では旧記事再設計と新規流入エンジン実証を進めている。
その背景にある仮説を、今回は研究所視点で整理してみたい。
AI時代は何が変わったのか
従来のブログ運営では、単記事SEOが中心だった。
キーワードを決める。
記事を書く。
順位を上げる。
PVを増やす。
クリックを獲得する。
比較的わかりやすい構造だった。
しかし現在は少し状況が変わり始めている。
検索結果にはAI要約が表示される。
検索者は記事を読む前に要約を読む。
場合によっては記事を開かない。
以前よりも「検索結果の外側」で起きていることを意識する必要が出てきた。
なぜクラスターでは説明しづらくなったのか
これまでのSEOではクラスターという考え方が重視されてきた。
関連テーマの記事を作る。
内部リンクでつなぐ。
テーマ性を強化する。
これは現在も有効な考え方だと思う。
ただ、最近観測している現象は、それだけでは説明しづらい部分がある。
内部リンクが強いから認識されるのか。
キーワードが近いから認識されるのか。
それとも別の理由があるのか。
観測を続ける中で、新しい視点が必要ではないかと感じるようになった。
観測した変化
再設計ログ900では、いくつか特徴的な変化を観測している。
例えば、
「ブログ 再設計」
「アドセンス 再設計」
「収益 再設計」
といった検索で、複数の記事が同時に表示される場面が見られた。
AI要約の中で内容が整理されることもあった。

さらに興味深かったのは、ブログだけではない。
note。
X。
これらが同時に表示される場面も確認された。

媒体が違っても、関連する内容として認識されているように見える。
もちろん断定はできない。
しかし従来の単記事SEOだけでは説明しにくい現象ではある。
意味共有という仮説
そこで考え始めたのが意味共有という仮説だ。
記事同士が同じテーマを扱う。
同じ方向を向いている。
同じ文脈の中に存在している。
するとAIは、それらを個別の記事ではなく、一つのグループとして認識するのではないか。
これはキーワード共有とは少し違う。
重要なのは意味。
構造。
文脈。
記事ごとに違う内容を書いていても、全体として同じテーマを語っている状態である。
もしそうなら、AI時代においては記事単体よりも記事群の意味共有が重要になる可能性がある。
新規流入エンジンとの関係
Phase12では新規流入エンジン実証を開始した。
検索需要のあるテーマで新しい流入を獲得する。
その目的は単なるPV増加ではない。
新しく入ってきた読者を、既存の記事群へ接続することである。
もし意味共有という仮説が正しいなら、新規記事は単独で機能するものではない。
既存の記事群へ接続されることで価値を持つ。
つまり新規流入エンジンとは、新しい読者を意味共有された構造へ導く入口なのかもしれない。
現在はその可能性を観測している段階である。
収益回復につながるのか
では意味共有は収益回復につながるのだろうか。
現時点で答えは出ていない。
Phase12そのものが、その実証実験だからだ。
ただ一つ言えるのは、収益減少の背景に検索環境の変化があるなら、従来と同じ考え方だけでは十分ではない可能性があるということだ。
意味共有された構造。
記事群としての認識。
媒体を超えた文脈の共有。
これらがAI時代の新しい土台になる可能性はある。
現在も観測を続けている。
まとめ
Phase12は収益回復の実証実験である。
旧記事再設計。
新規流入エンジン。
意味共有。
これらは別々の施策ではない。
一つの仮説の中でつながっている。
まだ結論は出ていない。
だからこそ観測を続ける価値がある。
今後も再設計ログ900では、AI時代におけるブログの思考・戦略・構造を観測しながら公開していく。
