Googleアドセンスには自動広告があって、何もせずに広告の効果的な配置を機械学習しながらブログにとって効果的な広告配置を自動で行い、効果的な広告を表示させるシステムです。
自動広告については、以前から試行錯誤して使ってきました。
しかし、記事のテーマ下に大きく表示されたり、記事の文中に突然表示されたりと、ブログになじまない配置をすることが問題でした。
ブログでアドセンスの自動広告だけで収益が上がったという記事があり、再度自動広告を行ってみて収益効果を確認したいと考えました。
約1カ月間に3つのブログで自動広告と手動広告を使って試験をしてきました。
ここでは自動広告の収益と課題、収益を上げる方法に、どの様に自動広告を使って行けばいいのかを報告したいと思います。
あくまでも、試験的は効果であり試験期間も1カ月と短い為、全てのブログに通じるものではないことをご理解いただければと思います。
また、Googleの規定でGoogleアドセンスを使っている場合は、グラフ等の実数を表示することは問題があるため、文章での表現になる事をご理解お願いたします。
アドセンスの自動広告の特徴
Googleアドセンスの審査でブログに「自動広告コード」を配置して、審査に通過すると自動的に広告が表示され収益がでるようになります。
アドセンスの自動広告は大きく2つに分かれます。
ページ内広告とオーバーレイ広告
ページ内広告は、ページ内の特定の領域に表示されます。オーバーレイ広告は、ページに重ねて表示されますので、ユーザーが閉じたり削除したりする必要があります。
一般的に使うのは「ページ内広告」です。ページ内広告には、4つの種類があります。
自動広告には4つの種類
以下の4種類の広告スタイルがあり、これをページ内に配置して広告の表示をするのです。その配置を自動でするのが「自動広告」です。
1.ディスプレイ広告
ページにディスプレー広告を配置します。サイドバーやコンテンツの終わりなどに配置します。
PC、タブレット、スマホの画面に応じて自動で大きさが調整されて表示されます。縦長や四角(スクエア―)などの種類を指定することが出来ます。
2.インフィード広告
よく読まれている記事の一覧や、記事一覧などに、同じようなスタイルで溶け込むように配置される広告です。
3.記事内広告
記事の途中に広告が自然に紛れ込むスタイルの広告です。段落と段落の間に配置されたり、ページの中に溶け込むように配置されます。
この広告は、ブログの中で2番目に収益のあがる広告スタイルです。
4.関連コンテンツ
アドセンスがブログ内の記事で関連する一覧を表示させます。そこに広告を溶け込むように配置する広告スタイルです。最も収益のあがる広告ユニットです。
関連コンテンツは、アドセンスの条件がクリアされると解放されて使える様になります。その条件は公開されていません。
自動広告のページ内表示
説明した1~4の広告が自動でページ内に表示されるのが、アドセンスの自動広告です。もちろん、4種類から希望の広告スタイルを選んで表示させることが出来ます。
すべて自動広告に任せた場合の問題点

(1)ブログのデザインを考えずに広告を表示する
例えば、タイトル下に大きなディスプレー広告が配置されたり、記事の途中で読んでもらいたい所に、記事内広告が表示されたりと、効果を中心に配置するので、すこし違和感があることです。
大きな広告はクリックされる確率が小さく収益には難しい面もあります。
(2)広告の量がページによってまちまち
広告効果のあるページには、たくさんのアドセンス広告が配置されますが、記事が短かったりすると、記事内広告が表示されない等の問題が出てきます。
アドセンスのAIが、効果的な配置のデータを取って考えていると思われるのですが、配置が決まるまでは数カ月かかるかもしれません。収益に大きな影響が出てきます。
(3)表示したい場所に広告が出せない
自動広告はアドセンス任せなので、配置したい所には出ないこともあります。
全て自動広告にして効果を調べた。
手動で配置した広告ユニットをすべて外して、1カ月間に渡りアドセンスにお任せして4種類の自動広告を表示するようにしてみました。
アドセンスの規定で数字を公表できないので、文章で説明します。
自動広告に切り替える前は、1日に3ケタの収益が発生していました。それも、週ごとにアドセンスの収益の数字が増えていく状況でした。
全てを自動広告に切り替える
この段階から、一気に全てを自動広告に切り替えました。第1週目はそれほどPVにも収益にも変わった変化はありませんでした。
変化したのは、2週目あたりからです。PV数は増加しているのに、クリック数が減少して収益が下がり始めているのです。
2ケタのクリック数が1ケタに減少し、再び2ケタには戻りません。
なので、4カ月前の収益に等しい数字まで下がりました。
ブログで広告表示を確認する
アドセンスのレポート画面では、ページビュー数より広告表示回数が少ないのです。
つまり、ページに広告が表示されない時があるということです。そのため、クリック数が減少して収益も減少していたのです。
実際にブログのページを端から確認して見ると、やはりアドセンス広告が表示されていないページがありました。別のスマホから確認しても同様の表示となっています。
自動広告と手動広告を同時に使う
そこで、自動広告は「記事内広告」と「関連コンテンツ」をオンにして、その他は全てオフにしました。
さらに「手動広告」で、サイドバーに広告ユニット「ディスプレイ広告」を配置してみました。
すると、アドセンスから毎日収益が発生するようになりました。
「記事内広告」を手動でも配置する。
自動広告で「記事内広告」が表示されるはずなのですが、表示されないために、手動で「記事内広告」のユニットを配置してみました。
すると、その記事内広告から収益が出ているのです。
手動で「記事内広告」を配置すると、その周りには自動広告は表示されません。
自動広告をストップする。
自動広告以上に手動で配置した「記事内広告」とサイドバーに配置した「ディスプレイ広告」の収益が勝ったため、自動広告は「関連コンテンツ」のみオンにして、その他はオフにしました。
手動広告の効果
関連コンテンツのみ自動広告として、その他は全て手動広告に切り替えました。
その数時間後から収益が発生し始めてきました。2ケタの期間はアドセンスのAIが自動広告で試行錯誤しながらブログの広告効果のデータを取っていたのかもしれません。
もう少し我慢して自動広告を継続したら、学習結果により効果的な広告配置となり収益も上がったかもしれません。
他の2つのブログの結果
同時に試験をしていた他の2つのブログでも同様な結果となりました。
現在3つのブログは、すべてアドセンスの手動広告で運用して収益を上げています。
まとめ
アドセンスの自動広告は、たぶんもっと時間をかけてデータを取ればアドセンスのAIが適切な自動広告を配置すると思います。
あり記事ではアドセスの自動広告を使う場合は、2カ月は待たなければ効果はわからないと言っています。
アドセンスはユーザーが検索する意図の概念を推測して結果を返すニューラルマッチングという機会学習のシステムが稼働しはじめております。
Googleアドセンスの広告がユーザーが求める意図をどこまでくみ取れるようになるのか楽しみです。
今後のGoogleアドセンスの発展を見ていきたいと思います。
tabito(旅人)